ボーカル講師 :深堀 景介 (ふかぼり けいすけ)


ボーカル講師: 深堀 景介

ボーカル講師 深堀 景介よりメッセージ

舞台をつくる楽しさ、演じる楽しさを知ったことが、僕の原点

 

■音楽をはじめたきっかけ

子供の頃から中学生まではずっと野球少年で、僕が音楽をはじめたのは高校に入学してからなんです。当時人気だったロックバンドに憧れて、「高校生になったら吹奏楽部に入る」と、心に決めていたんですよね(笑)。吹奏楽部ではパーカッションを担当し、一方で、友人とつくったバンドでボーカルとして歌ったりしながら、3年間を過ごしました。その中でもとくに印象深いのが、文化祭で『ライオン・キング』を上演したこと。1つの舞台をみんなでつくり上げていく過程も、ステージの上で演じることも楽しく、自分たちのクラスが優勝できたことが、何より嬉しいことでした。

 

こうしてステージづくりや演じることの楽しさを覚え、自分の進むべき道がハッキリしてきた感じはあったものの、実は勉強の方はあまり得意ではなかったんですね(笑)。そんなとき、大学入試で求められるスキルが「歌」「ダンス」「台詞」の3つだけということを聞きつけ、集中してバレエとボイストレーニングを頑張って、進学したのが大阪芸術大学舞台芸術学科のミュージカルコースでした。大学では、一般教養にプラスして歌やダンスのレッスンに励み、入学から半年ほど経った頃に受けたオーディションに合格することができました。東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』という大きな舞台に立つため、大学を1年間休学することになりましたけれど、作品の背景について理解を深める「サイゴンスクール」に参加したり、プロとして活躍されている方々とご一緒した経験が、今の自分のベースになっていると感じます。

 

■ボーカル講師(ボイストレーナー)をはじめたきっかけ

大学卒業と同時に劇団四季のオーディションに合格して、その後5年にわたって劇団四季の一員として活動していました。僕がこの世界に入る進むきっかけになった『ライオン・キング』をはじめ、本当にたくさんの作品に携わり、貴重な経験をさせていただいたと思います。とは言え、劇団四季に在籍していることで、出演が叶わない作品もありました。僕が劇団四季を退いたのは、東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』の舞台に立つため、と言っても過言ではありません。

 

大学入学前、母から「観ておきなさい」と言われた『レ・ミゼラブル』に出演することは、自分にとって大きな目標でした。僕は2017年にその目標をクリアして、次は2019年の舞台に立つことも決まっているのですが、舞台俳優はどうしても、舞台と舞台の間のお休み期間が長くなりがちなんです。それでは、その間に自分ができることは何か、発声方法や体の使い方など、「歌」にまつわることならば、自分にも教えられるのではないか。そう考えて、ボイストレーナーを募集しているスクールを探しては応募をし、合格の通知をいただいたのが、モア東京ボーカル教室だったんです。

 

■講師(ボイストレーナー)業を行う上で重要視しているところ

レッスン中に気をつけるのは、生徒さんを「怒らない」ということでしょうか。実は、人間の「声」と「心」には密接な関係があって、緊張や怒りといった感情はそのまま声に出てしまうものなんですね。ですから、レッスンのはじまりには、僕の関西弁で場を和ませたりして(笑)。生徒さんには楽しく、のびのびと声を出してもらい、その上で、お1人お1人にあった発声方法を的確にお伝えするようにしています。時には、悩みを抱える生徒さんのカウンセラー的な役割を担うこともありますけれど、限られた時間の中でもお互いの信頼関係を深めて、みなさんに笑顔でお帰りいただきたいと思います。プロを目指している方に少々厳しいことを言うこともありますけれど、ミュージカルの楽しさを少しでも多くの方に知っていただくことが、僕の役割だと思っています。

 

■ボーカル講師(ボイストレーナー)を行っていて良かったと感じる瞬間は?

モアでは、日頃のレッスンの成果を発揮できるライブが定期的に開催されるのですが、ステージ上でパフォーマンスする生徒さんの歌声を耳にして、去年より今年の方がグッと成長していると感じることがよくあります。そんなときは、「自分がやってきたことは間違っていない」と安心できますし、生徒さんが楽しんでくださっている様子を目にすることが、何よりも嬉しいですね。一方で、ボイストレーナーの仕事をするなかで得た経験やスキルが、プレイヤーとしての自分に良い影響を与えていることも確かです。当初は、生徒さんの歌声にあわせてピアノ伴奏をする「コード弾き」に苦労しましたけれど(苦笑)、ピアノを弾き、楽譜をより深く読めるようになったことで、次の舞台に向けて密度の濃い練習ができていると感じます。

 

■ボーカル教室の生徒さんに伝えたいメッセージ

自分自身の経験から、歌は「続けること」が何よりも大事だと実感しています。たしかに、「練習を頑張っているのに報われない」ということも多いですけれど、鼻歌レベルでも構いませんから、ぜひ「毎日声を出すこと」を心がけていただきたいと思います。「声」は、筋肉や粘膜でつくられた楽器ですから、正しいトレーニングを続けることで、いつか結果が出るものです。僕自身、体の感覚をお伝えすることに難しさを感じることがありますけれど、レッスンでは歌唱による指導に頼らず、きちんと言葉にしてお伝えできるように頑張りたいと思っています。

 

■モア東京ボーカル教室のよいところは

僕がモアで働きたいと思ったのは、まず職場がキレイなこと、ミュージカルを教えられること、働きやすいことなど、魅力的な環境が揃っていたからでした。また、先輩ボイストレーナーの中に、港さんがいらしたことも大きなポイントでした。港トレーナーには、私が初舞台(『ミス・サイゴン』)を踏んだときからお世話になっていて、「港さんがいらっしゃるなら安心だ」と思ったんです。実際に、モア東京ボーカル教室には現役ミュージシャンとして活動されている方がたくさんおり、僕たちトレーナーが生徒さんのためにライブや舞台のチケットを手配することも度々です。さすがに、『レ・ミゼラブル』などの人気作品になると、僕たち出演者でも入手困難になりますけれど(笑)、現役で活躍する講師陣による質の高いレッスンが受けられるのは、モアならではじゃないでしょうか。また、レッスンだけでなくライブなどの発表の場があること、教室の枠を超えて交流できるコミュニティがあることなども、生徒さんのモチベーションアップにつながっていると思います。

 

■近い将来の音楽家としての目標は…

僕が担当する生徒さんは、ミュージカル好きな方が多くいらして、レッスンでお会いするときには、僕が出演した舞台の感想を聞かせていただくこともあるんです。ステージの上に立っていると、お客さまの反応が分かりづらい面もあるのですが、生徒さんの生の声を聞くと、舞台を楽しんでくださっていることを実感できて、僕自身、本当に励みになっています。だからこそ、僕はこの先もずっと現役であり続けたいと思いますし、モアのボイストレーナーとしても手を抜きたくはありません。舞台の練習と講師業を掛け持ちしたり、舞台が終わった後でレッスンに駆けつけたり。プロとしての自覚と責任感をもち、自分のパフォーマンスも、教えることも、スキルを磨いていきたいと思います。

ボーカル講師 経歴

中学生の時にブレイクダンス、ロックダンスを中心にストリートダンスを始める。
高校生時代には吹奏楽部に所属しながらドラムやボーカルでバンド活動をする。
大学にてバレエ、ジャズダンス、タップダンス、声楽、芝居を学び、ミュージカルの世界へ飛び込む。

大阪芸術大学舞台芸術学科ミュージカルコース 卒業
08年の大学在学中に帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』出演
11~16年の5年間"劇団四季"所属

主な出演

「ミス・サイゴン」
「レ・ミゼラブル」2017、2019(出演予定)
「ライオンキング」バンザイ役・レボ役
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「鹿鳴館」
「人間になりたがった猫」風船屋役
「舞妓はレディ」
「魔女の宅急便」

ボーカル教室オーナーより一言