【ボイストレーニング コラム】高い声を出したい!その1(高音の出し方)


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2014/08/11

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【ボイストレーニング コラム】高い声を出したい!その1(高い声の出し方)

このページは、ボイストレーニングに関して、とても専門的なものになっています。
実際にボーカルレッスン・ボイストレーニングを受けられる方のための内容だとお考えください。

 

仲間と行ったカラオケで流行りの曲を歌おうとしたら、キーが高くて苦戦したという経験はありませんか?ロックやポップスなど、続々とリリースされる楽曲の多くは、年々キーが高くなっている傾向があるようです。60年代に親しまれた歌謡曲と現在の楽曲で一番高い音を比べてみると、なんと1オクターブほども上がっているのだとか。この50年の間に音楽界も多様化し、様々なスタイルの音楽・楽曲が誕生しました。ですから、軽い気持ちで「自分の好きな曲を歌おう!」と思っても、高い歌唱技術が必要とされるわけです。

多彩な歌唱技術の中でも、もっとも求められるのは【高い声を出す技術】

人間は、強い感情をあらわにする際、高い声を使うと言われます。強い感情とはつまり、【強い自己表現】や【ストレスの発散】のことで、こうした感情を発散した時に人は【気持ち良い】と感じるのです。気持ち良く高い音が出る状態は、【カタルシス(精神の浄化)】につながるもの。ミリオンセラーになるようなヒット曲に高いキーの楽曲が多いのは、そんな要因があるのかも知れませんね。

では、どうしたら無理なく【高い声が出せる】ようになるのか…?順を追ってご説明しましょう。まず最初は、高い声を出すために【声帯の振動数を上げる】方法について。

これには、次の2つの方法があります。

1.強い力・強い息で、思いっきり声を出す方法。高い声を出すための一つの発声方法ではありますが、【叫び】や【悲鳴】と呼ばれるような声になってしまい、あまりお勧めできるものではありません。人間の唯一の発声器官である【声帯】に深刻なダメージを与えるリスクが高いこと、声量や音程のコントロールが難しいことがその理由です。

2.声帯に【テンションを加える】→【少ない息】で振動させる→【共鳴】によって豊かに響かせる、という方法。この発声方法は、声帯に負担をかけることがありません。無理なく・ラクに高い声が出せますから、歌うことを心から楽しむことができるはずです。

ちょっと分かりづらい言葉があったかも知れません。それぞれの用語について一つずつご説明しましょう。

【テンションを加える】
人間の声帯は、前部が甲状軟骨(喉仏)に、後部は披裂軟骨とつながっている、一対の器官。粘膜と筋肉で構成されていて、伸びたり縮んだりします。息を吸う時には披裂軟骨が左右に開いて声門(声帯の間)を開け、声を出す時には声門を閉じて息を声帯にぶつけて振動させるのです。この時に振動数が上がると、声は高くなります。ですから、甲状軟骨を下げて披裂軟骨で声帯を引っ張る(口の奥を縦に伸ばすイメージ)ことでテンションがかかりをかけ、振動数が上がるげると同時に高い声をが出るすのです。

【少ない息】
高い音を出すためには、声帯の質量を下げる(振動している物体の重さを軽くする)必要があります。ピアノ線を例にとってみると、低い音が【太く・長く】、高い音になるほど【細く・短く】なっていることが分かります。つまり、高い音を出すためには、声帯を【細く・薄く・短く】振動させることが大切なのです。この時、息を思いっきり声帯に当ててしまうと、高い振動数を維持するのが難しくなるので注意が必要。できるだけ【少ない息】を使って、高い振動数をキープすることを意識しましょう。

【共鳴】
声は【声帯】だけで形づくられるのではありません。声帯から出る【喉頭原音】と呼ばれる【音】を、【共鳴腔】で【共鳴】させて【声】にしているのです。【共鳴腔】とは、声帯の上に位置する空間で、大きく分けて【咽頭(喉の上の部分)】、【口腔(口の中)】、【鼻腔(鼻の中)】の3つから構成されています。

*ここでちょっとブレイク*
家にかかってきた電話に出たとき、両親や兄弟姉妹の声と間違えられた経験、ありませんか?その原因は、【共鳴腔】の形が似ているから。家族の顔立ちが似るのと同じように、親・兄妹の【共鳴腔】は形が似ていることから、声の音色までそっくりになるのです。毎日同じ空間に暮らす家族では、話し方などまで似て来るもの。ですから、とくに顔の見えない電話の場合などでは、家族の誰かと間違えられることが多くなるのです。声帯模写と呼ばれる【ものまね】もまた、【声帯】と【共鳴腔】を真似ることで音色をそっくりにしているんですよ。

このように【共鳴腔】をコントロールすることで、【共鳴】による豊かな音色・カラフルな声色を使い分けることができ、たくさん息を使うことなく音量を上げることが可能になるのです。

 

それでは、実際に高い音を出してみましょう!

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