【ボイストレーニング コラム】腹式呼吸とは? その1(腹式呼吸を知ることがカラオケの上達・音痴解消の第一歩)


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2014/09/08

自律神経がコントロールする呼吸は、人が生きて行くために必要不可欠な動作。
そして、人間は一日に2万回以上も呼吸をしているのだそうです。

 

毎日、ほぼ無意識に行っている呼吸。息を吸う(吸気)時には交感神経が優位になり、息を吐く(呼気)時には副交感神経が優位に働いているのだとか。つまり人の体は【息を吸うと緊張】して、【息を吐くとリラックス】するという事になりますね。

 

それでは一度、この画面から目を離して、深呼吸をしてみてください。

 

最初は、息を軽く吐きます。
そして、口ではなく鼻から、胸一杯に息を吸いましょう。

 

どうですか? 体はゆるやかに開いて、自然と背が伸びて行くはず。
体の中に、エネルギーがみなぎる感覚があるのではないでしょうか。

 

それではゆっくりと、口から息を吐いてみましょう。
息を吐いた途端に体がほぐれて、リラックスして行くのを感じられるはずです。

 

これが、人がもつ自然のメカニズム。
そしてこの呼吸法を、【胸式呼吸】と呼びます。

 

体を動かしたり、スポーツをしている時、人は無意識に【胸式呼吸】をしています。
十分に息を吸って吐き出すことで、自分がもつポテンシャルを最大限に活かそうとしているんですね。ところがこの【胸式呼吸】には、歌をうたう際には邪魔となる要素が潜んでいるのです。

 

思い出していただきたいのが、【緊張】と【リラックス】のメカニズム。

 

仮に【胸式呼吸】で歌ってみると…?
鼻から息を吸って声を出す前、体には【力がみなぎり】、声を出した瞬間から【体がほぐれてリラックス】して行くことになります。ですから【胸式呼吸】で歌ってしまうと、【力んだ発声】【喉の痛み】【音程のズレ】【リズムのよれ】【声が裏返る】【声枯れ】【声が続かない】といった症状を引き起こすことになりかねません。

 

もうお分かりだと思いますが、歌唱時の【胸式呼吸】はおすすめできません。
それは、必要以上に音痴に聞こえてしまったり、歌やカラオケが下手に聞こえてしまう可能性があるからです。

 

では、歌をうたう時に有利な呼吸法は何だかお分かりですか?
そう、それがタイトルにもある【腹式呼吸】なのです。

 

肺を保護する役割のある【胸郭】を動かすことなく呼吸する方法が、【腹式呼吸】。呼吸をする際に胸郭と腹腔を隔てる【横隔膜】を使うことから、別名【横隔膜呼吸】とも言われます。

 

【胸郭】を動かさずに【横隔膜】を使って呼吸する…。そのとき人の体には何が起こっているのでしょうか?

 

まず最初に【横隔膜】の位置が下がって、胸郭内の内圧が低下します。
こうして外部の空気が肺に入って来られるわけですが、肺の下の部分を使って呼吸していることから、とても【深い呼吸】になっています。最も大きなメリットは、【吸気】時に【副交感神経が優位になる】という点。【横隔膜】を使った【深い呼吸】によって、過度な【緊張】状態に陥ることなく、心地よい【リラックス】効果が得られるわけです。

 

また一方で、【呼気】の際には息を吐き出す量をコントロールできるというメリットも。

 

【横隔膜】を使った呼吸法によって、【楽な発声】【声が続く】【声が枯れない】【喉が痛くならない】【正確な音程が出せる】【スムーズに声を変化することが出来る】【正しくリズムを取れる】など嬉しい効果も期待できます。

 

お分かりいただけたでしょうか? 歌をうたう時に【腹式呼吸】を使えば、カラオケ上達・音痴解消につながります。次のページからは、【腹式呼吸】がボーカリストに与えるプラス効果についてご紹介して行きます。

 

 

 

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