【Tsuneの活動ブログその24】ヤギと私
早いものであれから2年が経ちました。
気候もすっかり春めいて、この時期の主役、
桜も生き生きとしています。
では早速レッスンの模様をお伝えします。
この一か月は課題曲の練習一色でした。本番に向けて。
ポイントは以下の3点。
まずは、歌の背景の理解からおさらい。
主人公はどういう生い立ちで今はどういう状況なのか。
そして、これからどこに向かっているのか。
歌はセリフ。歌い方にも気持ちが映し出される。
背景を理解すると、歌い方、
抑揚の付け方がわかってきます。
二つ目。
空気(息)の通り道=「筒」を意識する。
息が声帯を震わせることで声になります。
声は、喉や鼻で出すのではありません。
息の通る道を作ってあげる。
「喉から鼻に通り抜ける息の道(筒)が
潰れているような発声になることがあります。」
「苦しくないですか?もっと楽に歌いましょう。」
「そうした方が、結果的に声が通るし、響きます。」
「歌っている人が苦しいと聴いている人も苦しいんです。」
頭のてっぺんから抜けるように声を出す。
頭の後ろを意識して声を出す。
喉の奥を開けるようにして声を出す。
頭の後ろを通って前に息を出す感じで。
全て同じ身体の動きを体得するための指導とのこと。
三つ目
そして、声の本質「空気の出し方」に注力。
「身体の芯から声を出すことを意識しましょう。」
「喉から上だけで声を出そうとしている。」
「下半身を安定させましょう。」
声を出すときは身体の中に筒を作るイメージを持つ。
その筒の中を通るのは空気。
そして、その空気はお腹から出す。
しっかりとした空気を身体の中心から
送ってあげないと、声に「張り」が出ない。
お腹から出た「空気」が「筒」を通って
「声帯」を揺らし頭の上に抜ける。
その一連の流れがつながると、
響きのある、いわゆる「通る声」になる。
これら3つのポイントを意識できるよう
今後の練習に励もうと思います。
本番で悔いが残らないように。
この2年間、いろいろなことがありました。
一番大きかったのは、ミュージカルへの挑戦。
これまで観客の目線でしか
見たことがなかったミュージカル。
観劇しつつ、イメージの中では
私が主役を演じている。
ミュージカルって素敵だな。
いつかはあの大舞台に。
その憧れの舞台を踏むことができました。
このモアボーカル教室で。
一緒に演じたメンバー。
みんなミュージカルを愛する人ばかり。
老若男女の垣根なく、
ミュージカル談義に花が咲く
同じ価値観を持った人との“つながり”を
体験することができました。
これまで純粋に観客席で楽しんできたミュージカル。
いざ舞台に立ってみると、
考え方や細かい動作で場面の雰囲気が変わること。
目線、立ち位置、タイミング、音響。
舞台そのもの、広い舞台、狭い舞台。
観客席の活かし方。
本番の緊張感。
そして本番を終えた時の言葉に表せない感動・感激。
いろいろなことを学びました。
貴重な経験をしました。
有意義な時間を有難うございました!
複数のトレーナーに指導を受けました。
入校してからの3年間、同じトレーナーに
指導を受けていました。
4年目の夏。
“浦安ミュージカル”への参加を
決定したことを受け、トレーナーから
「ミュージカルのトレーナーに
指導を受けてみませんか。」
その言葉がきっかけ。
ミュージカルのトレーナーの指導。
ポップスのトレーナーとはちょっと
観点が違っていました。
新鮮な指導内容に練習にも身が入ります。
しかしながら、なかなか予定が合わず、しばらくは
予定優先で時間が合いそうねトレーナー廻りをする状況。
1年半で結局8名のトレーナーにお世話になりました。
あっ、ミュージカルのKトレーナーも入れると
9名のトレーナーの方々です。
皆様、ご指導、本当に有難うございました。
その経験から学んだこと。
指導方法(方針)はトレーナーの数だけある。
ルーティーンの内容もそれぞれ特徴がある。
まずは声帯の準備運動から、そして発声、
後半は課題曲のレッスン。
これは皆さん一緒。でも個々の指導の詳細は
個性のオンパレード。
でも共通していること。
それは個々の生徒の身体(楽器)を最大限に活かす方向に
もって行ってくださるプロということ。
「声がこもってしまっています。」
「なんか喉だけで声を出そうと
しているように聞こえます。」
「あんまり言葉が伝わってきません。」
「身体の中から声を出すようにしましょう。」
こう、全て(8名+1名)の
トレーナーから指摘を受けました。
それぞれのトレーナーが独自の指導方法で
私の“欠点”を克服しようとしてくださいます。
最新のYトレーナーのある日のお言葉。
「いいんじゃない?声に“ふた”がされている
感じが少し取れてきているよ。」
トレーナーの“おだて”に、
いや、“お世辞”に、
いや、“口車”に乗せられて、
「はい、自分でも上達してきている
実感があります(^_^)v」
ちょっと図に乗りました。
でも、そういう気持ちに、雰囲気にさせてくれる。
それがモアボーカル教室。そしてトレーナー陣。
あっ、ここで断っておきますが、
私、モアボーカル教室の単なる一生徒です。
宣伝部長ではありません。
純粋にそう思います。
声を出すコツ。
“喉に負担がかからないような楽に
出せる声がもっとも通る声。”
楽に出せる声。
その言葉からある“師匠”の姿が目に浮かびます。
以前のブログに書きました。
それは北海道の“ヤギ”。
彼(彼女?)は大平原に響き渡る声を出していました。
おそらく、ボイストレーニングは受けていないはず。
誰に教わるわけでもなく、
響き渡る発声法を身につけています。
自然体で発している声。
それが本来の発声であり「声」になっている。
トレーナーから指導された「筒」を
意識して声を出してみる。
「メ~~~~エ。」
ヤギの気持ちがわかる気がします。
今の私ならヤギくんと勝負できるかも。
恥じらいという別の壁はありますが…
私はこう見えて、田舎育ち。
実家のまわりには見渡す限り
田んぼと畑が広がっています。
そういえば、子供の頃、
田んぼで働いている親に声をかけていました。
「ご飯だよ~」
そう、あたり一面に響き渡るように。
子供は恐れ知らず。今思うとちょっと恥ずかしい。
その当時を思い出してみます。
発声なんて意識していなかった頃。
ただただ遠くで仕事をしている親に
“情報”を伝えたかった。
子供の頭では、近くまで行って
呼びかけると言う選択肢はありません。
できる限りの大きな声でなんとか伝えようとする。
遠くの親に声を届けるにはどうしたらいいか。
毎日の日課が自然と技を身につけさせてくれます。
それなんじゃないかと。
発声の基本はヤギであり子供の無心の所作。
街中のおこちゃまたち。
精一杯の大きな声で親を呼びます(叫びます)。
子供の声って通りますよね。
声を出すコツってこれなんじゃないかと、最近思います。
過去のブログに書きました。
“怪奇、道行く人々が振り向く件”
原因が判明しました!
普通に声が出ていました。
なんと、お恥ずかしい。
ある日、いつもの調子で電車の中で練習していたら、
たまたま同じ車両に乗り合わせていた同僚に、
「さっき、なんか唸ってたっしょ。」
トレーナーから指導された「筒」を意識してイメトレしていたら、
知らないうちに本当に声が出ていたようです
(さすがに微かにですよ)。
それは振り向きますよね。
皆様大変失礼しました。
でもこれって、発声法が上達したって
証拠なんじゃないかと。
これまでと同じように練習をしていただけなのに
みんなに振り向かれることが多くなった。
それって、声が通るようになったからなんじゃないかと。
かすかな声でも、以前より響き、
周りの人の耳に入るようになった。
いわゆる嬉しい悲鳴ってやつなんじゃないかと(^O^)
ブログを担当して2年。
いろいろ勉強になりました。
最後に、ブログをやっていてよかったことを
お伝えしてお別れしたいと思います。
・ブログにアップするため、
毎回のレッスンを真剣に受けるようになった。
・レッスンの模様を録音して何度も聞くことで、
指導内容が頭に入るようになった。
・指導内容を文字で表記することで、
記憶に残るようになった
・ブログを見返すことで、
あとから指導内容の復習ができるようになった。
・文字で表現することで指導内容の
意味合いを深く考えるようになった。
・ブログを見ていますと言われた。
・パソコンやスマホの使い方に慣れた。
・締切に追われる作家の気持ちがわかった。
・そして、“自分の成長を実感することが出来た”。
今回の経験を活かし、引き続きモアで学んで行く予定です。
皆さんも一緒に頑張りましょう。
2年間変なブログにお付き合い頂きまして
ありがとうございました。
またどこかでお会いできる日を楽しみに。
ではでは。
モア東京ボーカル教室
葛西駅校生徒 Tsune
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