生徒の声

通っていて面白いなあって思うのは、好きな曲がどうして好きなのかが最後に分かる。

40代 男性生徒
在籍年数:5年強(2023年8月取材 時点)
ベーシックレッスンを受講中
通っていて面白いなあって思うのは、好きな曲がどうして好きなのかが最後に分かる。という経験はすごく面白くて。ここに通う前は、ただ音楽を聴いていただけであった一方、曲の解釈まで頭がいくようになって面白い。


◾️本日は、インタビューのお時間いただき、ありがとうございます。
ちょうどお調べすると2018年6月入会で、もう5年も経つのですね。始められたきっかけをお聞きしたいです。
◎だいぶ忘れかけているのですが(笑)、以前、2〜3年間、朗読教室に通っていました。そこは、歌も歌うことがあったのです。その経験から漠然と「歌う」のもいいなあと思っていました。また、もともと自分が音痴だと感じていて、カラオケなんかもすごく苦手。なるべく歌わないようにしている自分を乗り越えようと思いモアで習い始めました。

 

◾️そうなんですね。カラオケにいく機会は以前からあったのでしょうか?
◎いや、なるべく逃げていました。職場でも、なるべく帰っていました。今では、カラオケに行くのも嫌じゃないですし、家族や友人を誘って行くこともあります。


◾️この5年強、続いている理由は何かございますか?
◎体調って、調子いいときも悪い時もあるじゃないですか。体調悪い時もなんとか先生が引っ張ってくれる。多少疲れていてもここに来ると元気をもらって帰れるというか。仕事の合間で来るため疲れている日もあるのですが、先生が優しくて、真剣に付き合ってくれるというのが大きいです。疲れていて、あんまり声が出ない日でも、丁寧にやさしくサポートしてくれています。
心配してくれるわけじゃないですが、調子に合わせてしっかりレッスンをやってくれます。

 

◾️そういうことですね、モアの講師はさすがですね。仕事柄、逆にみてあげる先生側じゃないですか。やっぱり疲れるってことですよね。
◎疲れます。ええ。レッスンの日に寝てたいなって思う事もありますよ、正直。でもレッスンに来ると元気に変えることができる。

 

◾️実際5年間やってきてみて、手応えとか変わったな、とか何かございますか?
◎歌が上手くなるっていうことも嬉しいんですけど、それよりもなんか、自分が表現したいことが歌える。朗読もそうですけど、カラオケとかでうまく歌うとか、人に褒められる、というよりも自分が興味ある曲を「どうにか自分の声で表現できる」というのは嬉しいですね。


◾️なるほど。これまでモアでは、計2回にライブに出演されています。2020年のモアチャレでは、amazarashi「それを言葉という」。2023年のモアフェスでは、女王蜂「鉄壁」。最初のモアチャレでは映像と一緒に歌唱されていることを、私も覚えています。2023年には、バンド演奏で出演されていて、どちらも共通しているのは言葉が印象的。「言葉を語る」ような曲で、両方ともにメッセージ性が強いと感じました。
◎選曲の際、何となくいいなあと思う曲を選んでいます。練習し始めのことは、この曲。何が言いたいかよくわからないんです。ただ、練習して歌えるようになって、呼吸とか、発声や力の込め方とか緩急とかを学びながら練習していくと、だんだんとその歌詞の意味とか、歌詞の言いたかったこととかがちょっとわかってきます。すると自分でも「ああ、こういう歌だったんだな」っていうのがわかってくる。なんでいまの自分がこの歌を選んだかが最後にわかる。始めは、本当にわからないんです。

 

◾️この曲いいな、って感覚なんですね。
◎感覚なんです。結局、メッセージ性あるからいいなあ、って思うんでしょうね、やっぱり。

◾️それからだんだんと自分の血肉になるというか。
◎そんな感じです。


◾️わかっていく、っていう感じ・・・素晴らしいですね。毎回、どの曲選びでも同じですか?
◎初めは面白い曲だなって、とかで選んでましたけど、最近はもう、なんかそういうちょっと響いて、歌ってみて「あ、こういう意味か」って分かる曲ばっかりやっています。今日は、日食なつこ「四十路」という曲をやっています。いい歌ですよ。だいたい、iTunesとかYouTubeとかですね。おすすめを拾ってくる感じです。
似ている曲がおすすめされて、これいいじゃん?ってなり。今は、「四十路」日食なつこ。
ボーカルとピアノだけですけど、ライブによってはオーケストラも入ったりします。
今、40代になって、ちゃんと生きてるかな、って考えさせられる歌です。

 

◾️これまで練習した曲で印象に残る曲はありますか?
◎YOASOBIの「優しい彗星」。とても難しい曲なのですが、楽譜があったおかげで、なんとか攻略でき、歌えるようになって嬉しかったですね。しっかり歌えるようなってからは結構カラオケでも歌えるようになって、「こんな難しい曲も歌えるようになったのか」と自分なりに感動しました。

 

◾️楽譜があるのとないのとでは違いますか?
◎曲の、なんていうか、音符の感覚とかあるので、歌い方に反映されます。


◾️これからモアのホームページとか見た際。例えば、50代以上の方など「自分なんかがきてもいいんですか?」って普通に言われたりするんです。我々のようなミドル世代以上が今後、習うにあたって伝えたいメッセージとか、「緊張して来なくていいよ」とか伝えたかったりするんです。
◎自分なりの「うまくなろう」とか大きな目標より、自分なりのモチベーションでやれる。だから歌を上手くなりたくてもいいし、楽しみたくてもいいし、俺みたいに好きな曲自分で歌いたいって人もいるでしょうし、いろんな目標で、目的で通えるなって気がします。若い人とかはやっぱり流行りの曲を歌いたいんでしょうけど、僕なんか違うんで。僕なんかでも歌うことを通して「歌」を作れる。

 

◾️ちなみに、モアの講師の良さ。先ほど語っていただきましたが、特にどんな存在ですか?
◎優しいですよね。やっぱり、たまに先生が歌うと歌の美しさが違うので、なんでこんなふうに歌えるんだろう、、、って(笑)違うな、、って。

◎自分の中では、話が戻りますけど、ここに通っていて面白いなあって思うのは、好きな曲がどうして好きなのかが最後に分かる。という経験はすごく面白くて。曲の解釈、ここに通う前は、ただ音楽を聴いていただけであった一方、曲の解釈まで頭がいくようになって面白い。

◾️曲へのアプローチで、別に先生が言ってくれるわけじゃなくて、自分の中でだんだん深まっていく、という感じですよね?
◎はい、そんな感じです。それはすごく嬉しいです。


 

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