レミゼは本当に大好き、1番最初に観たミュージカルが「レ・ミゼラブル」だったんです。
40代 女性生徒
モア受講歴 5年(2023年11月取材 時点)
ミュージカルレッスンを受講中
長く続けられる趣味として、だったら自分の好きなことをやろうと思って、ミュージカルの歌を教えてもらうことができるモアを選びました。
◾️レッスンカルテを見ると2019年からちょうど5年ほど在籍されています。
◎お世話になっております。
◾️ミュージカルライブで歌唱されている印象が強く、どういうきっかけで習い始めました?
◎元々ミュージカルとか演劇を観るのも、演じるのも好きなんです。演劇の方は結婚してから辞めてしまったんですけど、ずっと生涯を通じて、おじちゃんおばちゃんになっても続けていける趣味はないかな、と思って、「私、ミュージカルの歌がやりたかったんだな」ということに気がつきました。ライフワークという訳じゃないんですけど、長く続けられる趣味として、だったら自分の好きなことをやろうと思って、ミュージカルの歌を教えてもらうことができるモアを選びました。
◾️ありがとうございます。やっぱりミュージカルを習う場所ってそんなになかったのでしょうか?
◎そうですね、いくつか都内の方で、「ミュージカル、歌、教室」で検索をかけるといろんなところが出てくるんですけれども、私の中で、仕事の帰りに寄れる場所が欲しかった、っていうのと、自分の家から近いところがよかったので、通いやすい場所ですよね、要するに。そこを検索していったら津田沼校を知って決めました。
◾️なるほど。ありがとうございます。ちなみに、観劇するというのはどういった演目がお好きですか?
◎ミュージカルでも、ストレートの演劇でも、なんでも自分の興味をそそるものは極力観に行けるようにしています。1ヶ月に1本くらいは観ていこう、と自分の中で目標を決めまして、プロの方がやっていたりアマチュアの方がやっていたりとか、それを問わず、1ヶ月1本ペースで何かしら観ていますね。
◾️素晴らしいですね。じゃあ本当にストレートだと小劇場とかにも?
◎そうですね。
◾️それを選ぶ基準って何かあるんですか?
◎お話しが面白いか面白くないか。「面白そうだな」と思ったらとりあえず観てみる。
◾️今年に入って何か印象に残ったものはありますか?
◎今年の6月とかに、日比谷のシアタークリエでやった、韓国発のミュージカルなんですけど「ダーウインヤング」ってミュージカルがすごくよかったです。
◾️ご自身も何か劇を演じられていた、どのような活動をされていたんですか?
◎地元が仙台なんですけど、仙台のアマチュア劇団で仲間と一緒にお芝居をしておりまして。今は、結婚してこっちに出ているので今はやめているんです。
◾️それはストレート系のものをやってたんですか?
◎はい、ストレート系ですね。元々歌うということ、何かを表現する、という一環で演劇とか歌とかだったんですけど、今までお芝居をしてきて、あまり歌うという場面がなかったんですね。で、演劇に対する自分の中のエネルギーを、歌に活用、応用できないかな、と。歌の中で役の感情を表現したりとか、1曲の中でその役になりきって歌うっていうのが演劇と似ているところがあったので、やったら同じように通ずる部分、自分の中で一本筋が通る部分があるんじゃないかな、と思っています。
◾️そうか。要はストレートの演技の延長線上に歌があるから、通じるものがあってやってみよう、そんな感じですか?
◎そうですね。
◾️ミュージカルの中で一番好きな演目はありますか?
勝手に「レ・ミゼラブル」のジャベールの「スターズ」がすごくよくて、レミゼのファンじゃないかって勝手に思っていたんですけど。どうですか?
◎変な汗が出てきました(笑)。レミゼは本当に大好きですね。1番最初に観たミュージカルがレミゼだったんですね。本当にすごーーーく昔で、私が18とかそれくらいですね。
◾️主役は誰だろう?
◎主役は確か、私が見たのはジャベールが村井國夫さん、バルジャンが誰だったかな、、加賀丈史さん。本当にむかーーし昔の、なんだろう、今はもう大御所と呼ばれているミュージカルスターさんが勢揃いしている。本当にもう。こういうの見せつけられちゃったら、自分もやりたいって思うしかないじゃないですか(笑)その当時、JR東日本でタイアップ企画みたいなものをやっていて、レミゼのチケットプラス新幹線のコラボ企画みたいなのをやってた時期がありまして、たまたま見かけて「あ、これだ!」って思って。
◾️それでミュージカルはいいぞ、と。
◎そうですね。こんな世界があったんだ!なんだこれは?!と。1回目観た時は話の内容がよく分かってなくて、ミュージカル観るのも聴くのも初めてだったので、でもなんか気づいたらただただ圧倒されてただただ泣いてっていう・・・(笑)
だんだんだんだん、観続けていくうちに、年齢が上がっていくと同時に、レミゼの自分の中なりの解釈も変わってくるじゃないですか。それで、その一人一人のキャラクターを見ているうちに、なんとなくジャベール、、、バルジャンを地の底まで追いかけていってるんだけれども、ジャベールにもジャベールなりの正義感があって、この男は、自分の正義の名の元に全うして最後死んでいく、、、なんかこう人間臭いな、って思って。泥くせーなこいつ、と思って。ただ悪じゃないんだって。
◾️ジャベール、結構人気ですよね。
その中で実際に習い始めて、何かご自身で変わったこととか、こんなところがよくなってきたかな、とか、ありますか?
◎私は自分の歌っている声とか喋っている声っていうのがものすごく好きじゃなかったんですね、実は。なんかこう、女としてはちょっと低いし、高い声も出せないし、、、
すごい自分の声にコンプレックスがあるっていうか、人と比べるとものすごく劣等感の塊だったんですね。ここの教室に通い続けてちょっとずつ自分の出せる音域とかできる表現が増えていくうちに、ちょっとずつ「ああ、こういう声でもいいじゃないか」って。ちょっとずつちょっとずつ自分の声を自分の中で認めらるように、こういう声で、こういう歌で、こういう表現で、出し方でいいんじゃないか、と。一人くらいこういうのがいてもいいんじゃないか、と認められるようになりました。
◾️他のミュージカルを習っているわけではないのであれですが、こんなところが受けていていいな、とか、お勧めだな、とかありますか?
◎遠山先生は絶対に私のいうことを否定しないのでわがままにさせてもらっています。なんだろう、なんていうんですかね、表現することとか、出し方とか悩んでても、遠山先生に相談して、一緒にこういうやり方もあるし、こういうやり方もあるしっていろんなやり方を教えてくださるので、それがすごくありがたいです。
◾️モアのライブ、ミュージカルの曲でほとんど出ているんじゃないかと思うんですけど、出た感じと、出た後とか何かありますか?
◎出る前はもうひたすら本当にその曲と格闘して、もうこれでもかっていうくらいに格闘して、うん、で、本番をむかえて出た後っていうのは、反省しかないですね(笑)
◾️もっとこうできたんじゃないか、、、みたいな?
◎本当に、そうなんですね。いつもあるミュージカルライブとかモアフェスとかに出た後に思うのは、「もっとやればよかった」。なんかあの、やったもん勝ちな雰囲気があるじゃないですか。ライブ会場とか、他の方の歌を聴いていたりすると。もっとやればよかった、って。上手い下手にかかわらずですね。なんか緊張しちゃって、あんまりこう、気づいたら終わってたっていうのがすごくあるんで。なんかこう、「ああ出し尽くしてないな私」っていうのはいつも感じます。もっとできる、もっとやればよかった、もっと楽しめばよかった、、っていつも思います。
◾️なるほど。そうか。会場にいるぶんにはすごく輝いているというかすごくしっかり歌われてるなって印象はありますけどね。
◎ありがとうございます。
◾️ミュージカルを習ってみたいなって方がいたとした場合、モアでお勧めできることってなんかありますか?
◎なんかもうやってみたいなって思ったら迷わず体験レッスンに来ていただければわかるんじゃないかと思います。なんか、迷うんだったら体験にきて、肌で感じてもらえば。漠然としかいえないんですけど。迷ったらやった方がいいと思います。単純に、出ない声が出るようになったとか、実はこの曲にはこういう意味あいがあったんだ、とか、お芝居でいうなら役作りにちょっと似てるのかな、っていうのは、私の中にあります。それが正しいか、っていうのはわからないですけど。
◾️役作りに入っていくと、自分じゃないもう一人で出てくるわけじゃないですか。それはどういう感覚になるんですか?
◎自分じゃない、なるべく、人にもよるんですけど、役作りって。私がやっているのは、役があって、自分がいて、その役と自分の、まず接点みたいなものを見つけていくんですね。ここは似てる、ここは似てない。私はこう考えるけど、この役はそうじゃない、そういうすり合わせ、接点を探していって、そこから噛み砕いていく、みたいな感じだから、歌う曲なんかもほぼほぼ本当に私の場合なんですけれども、歌の歌詞から何が読み取れるのか、とか、どういう心情でどういう場面でこの役の人は歌っているんだろう、とか、まずそこが固まらないとなかなか歌えない、っていうのがあります。
◾️うんうん。そうすると、ある程度それが消化できる、要は自分の中で納得できると次の曲に入っていく、ってそんな感じですか?
◎そんな感じですね。
◾️腑に落ちました。
◎ある程度自分の中で、なんだろう、イメージしているものに近くなったな、と思ったら、次は何を歌おうかな?みたいな。納得するまで突き詰める。
◾️いいですね。
◎だから納得できないといつまでそこで止まってるっていう・・・
◾️ミュージカルの方が役柄があるから、そういったところありますよね。僕も模擬レッスンでミュージカルの曲を持っていきますけど、このレッスンよかったな、って思うと、その役柄に入れる、っていうか、その役にトレースできる。
◎そういうところです。
◾️ちょっと言語化難しいんだけど、ある意味気持ちが解放されるって感じはありますよね。
それは確かにミュージカルの生徒さんに多い気がします。それは、その役になりきりたいっていう、そう、ありますね、みなさん。だから好きなんでしょうね。
◎はい。
◾️モアの先生だとミュージカルのことよくわかってるから、背景もよく理解してアプローチしてくれるし。なるほどね。いい言葉をいただきました。