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Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」歌い方解説|マッシュル主題歌の世界的ヒットラップを分析

Bling-Bang-Bang-Born 楽曲解説

 

ラッパーであるR-指定と、DJ・トラックメイカーでもあるDJ松永からなる「Creepy Nuts」がリリースした楽曲。テレビアニメ「マッシュル-MASHLE-神覚者候補選抜試験編」のオープニングテーマとして起用。

 

台湾、チェコ、インドネシア、アメリカ、イギリス、フランスなど10ヵ国以上のiTunes Hiphopチャートで1位の獲得、Billboard JAPANにおけるストリーミング1億回再生を突破するなど、日本人アーティストの中で異例のセールスを記録しています。

 

YOASOBIの「アイドル」も全世界でのヒットを記録した作品ですが、それを上回る勢いで再生数を伸ばしています。TikTokでは「BBBBダンス」と呼ばれるサビに合わせたダンスが世界的に流行していることも、再生数の伸ばしている所以でしょう。

楽曲名Bling-Bang-Bang-Born
アーティストCreepy Nuts(R-指定/DJ松永)
リリース2024年1月(配信シングル)
タイアップTVアニメ「マッシュル-MASHLE-神覚者候補選抜試験編」OPテーマ
特記事項10ヶ国以上のiTunes Hiphopチャート1位/Billboard JAPANストリーミング1億回再生突破/TikTok「BBBBダンス」世界的流行
KeyAm(ワン/ツーコード構成)
ジャンルヒップホップ/ラップ
特徴セカンダリードミナントE7/ループ系トラック/拍ごとの強弱アクセント/3連符/シンコペーション/声色チェンジ
難易度S

サウンドとリズム

 

今回の楽曲のジャンルはヒップホップ。

ここ数年の全世界のヒットチャートの上位はほぼ、ヒップホップが占めています。J-POPの世界でもヒップホップのサウンドを取り入れた楽曲も増えてきました。その第一の理由として、DTM(PCを使用した楽曲制作)での楽曲制作が主流となってきたことが考えられます。

 

今回の楽曲のトラックも全て、「打ち込み」と呼ばれるPC上だけで制作できるもの。ヒップホップ系の楽曲にみられる特徴として、ループ(循環・繰り返し)系のフレーズを使うといった点が見受けられます。今回の楽曲もシンプルにキックのみでリズムを表現している箇所が多いです。DJのスクラッチ風の音色で16分のグルーヴを表現。サンプリングと呼ばれる、「何らかの音を収録して、それをそのまま素材として使う」手法もよく使われます。

 

J-POPと比べると全体の楽器数(主に伴奏系)と音数の少なさが見受けられます。音数が少ないからこそ、ラップを際出せる要因にもなっています。


セクション毎のメロディ解説

 

まずは全体のコード進行について考察。
今回の楽曲のキーはAm。
ヒップホップ系、ループ系の楽曲の中には、ワンコードまたはツーコードで作られている楽曲も多く存在します。今回の楽曲もコードとしてはAmとE7で構成された楽曲となります。

 

コードを分析すると、E7はAmからみたセカンダリー・ドミナントとなっており、コードの流れに緊張感を与える役割を果たしています。J-POP特有の「コードの動きで曲調の雰囲気を作る」場合と異なり、サウンドの抜き差しや、メロディ・フレーズのバリエーションで楽曲が展開されていますね。

 

ラップセクションにおいては、滑舌とリズムの言い回しが大事になってきます。今回は特に「リズム」に着目して楽曲を考察していきましょう。

 

「チート、gifted、荒技、wanted」の箇所

 

言葉のアクセントに着目してみましょう。1拍目、2拍目…と交互に強弱が置かれています。フレーズの強弱に気をつけて聞いてみてください。「チート」が強め、「gifted」が弱めのようにメリハリがついている事がわかります。「ay ライバル口を揃えて」の箇所では、頭拍にある「ay」「wow」の箇所にアクセントが来るようになっています。それぞれのフレーズでどこにアクセントがあるか捉えながら聞いて見ることをおすすめします。


Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「It's なまみ」と「Bling Bang Bang」の音程変化と休符処理の譜面

 

「It’s なまみ It’s なまみ」の箇所

 

こちらは1回目と2回目のフレーズで音程が少し違う点に注意。早いパッセージのセクションですが、最初の音をしっかり当てられるよう気をつけましょう。

 

その後すぐに「Bling Bang」のフレーズが来るので、「yeah 」の箇所で息を使い切ってしまわないよう注意。「Bling Bang Bang」の箇所も、譜面の休符の箇所をしっかりと取りましょう。


Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「相変わらず脱皮してる」の低音声色と裏拍シンコペーションの譜面

 

「相変わらず脱皮してる毎日」の箇所

 

こちらのフレーズは声色を変え、低めの太い声をイメージして歌ってみましょう。声色は低めでも音程は低くならないよう、譜例を参考に音を確認。

 

「誰の七光もいらない」の箇所は入りのタイミングが裏拍から入る点と、シンコペーションフレーズとなっている点に注意。リズムを見失わないよう、しっかりリズムキープしましょう。


Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「鏡よ、鏡答えっちゃって」の半音上下移動と小節毎の声色切替の譜面

 

「鏡よ、鏡答えっちゃって」の箇所

 

こちらは半音の上下移動を繰り返すフレーズから始まります。小節毎に声色を切り替えているので、その点にも注意して歌いましょう。前半は柔らかい声、後半は太い声のようなイメージを持って歌うことが大切です。


 

「Now singin Bling Bang Bang」の箇所

 

楽曲中で一番盛り上がる場所ですが、音程は少しずつ下降していくフレーズとなっています。譜面を参考にリズムの符割りと音程に気をつけて、盛り上げていきましょう。

 

「Ey Day」からの箇所

 

こちらはスタッカート気味に歌う事がポイント。細かくリズミカルに歌えるよう、練習しましょう。

 

「学歴もない前科もない」の箇所

 

こちらは3連符の符割りとなっている点に注意。

歌う前に楽曲を流しながら、手で叩いて音符を確認することをおすすめします。ゆったりとしたリズムが流れている上に、滑り込むように3連の言葉を当てはめるイメージで歌ってみましょう。


声について

 

ラップは通常の歌唱時の歌声に近づけるとラップらしさが出ないことがあります。普段の話し声の延長で、滑舌とリズムに注意。

 

軽く聞こえる部分は声量を落として喉頭や表情筋はリラックス。合いの手やサビなどは少し喉頭を下げてみましょう。細かいことは気にしないで、とにかくノリ重視で楽しく歌ってみましょう!


豆知識

 

今回の楽曲のタイトルでも「Bling Bang Bang Born」。
こちらは造語ということなのですが、Blingにはヒップホップのスラング。キラキラして華やかな派手さを表現する際に使われるそうです。

 

リズミカルで、耳に残るオノマトペのようなフレーズですね!何かがすごいものが生まれる、そんな雰囲気が感じられる今回の楽曲でした。


Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」を実際に歌ってみませんか

Creepy Nutsのような ラップ特有の話し声に近い発声、明瞭な滑舌、拍ごとの強弱アクセント、シンコペーションと裏拍入りのリズムキープ、3連符の符割を当てはめる感覚、小節毎の声色チェンジが鍵となります。モア東京ボーカル教室では、あなたの声質と目的に合わせた個人レッスンをご提供しています。

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タグ

#Creepy Nuts #Bling-Bang-Bang-Born #マッシュル #R-指定 #ヒップホップ

 

この記事を書いた人

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

講師

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

【経歴】
専門学校横浜ミュージックスクール出身を中心に結成された、キーボード・ドラム・ギター・ベースによる現役プロのサポートバンド。メンバーはそれぞれ、バンドメンバーとしてのメジャーデビューや、嵐をはじめとする多彩なアーティストのライブ・レコーディング参加、Mr.Children主催「ap bank fes」出場、各種オーディションでの最優秀賞獲得など、確かな実績を持つ。フジロック、Japan JAM、ap bank fes、THE FIRST TAKEなど国内有数のフェス・番組への出演をはじめ、数多くのアーティストのライブサポートやレコーディングを手がける。豊富な現場経験を活かし、ポップス曲を演奏・歌唱の両面から実践的に解説している。

 

【主なサポート・出演歴】
嵐/TOOBOE/杏沙子/コバソロ/上野優華/富田麻帆/ザ・コインロッカーズ/ダウト/櫻井有紀(Raphael)/生熊耕治(cune)/WHY@DOLL/ミライスカート ほか多数 フジロック/Japan JAM/ap bank fes/THE FIRST TAKE 出演(敬称略)

 

【ディレクター】
工藤講師

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