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【ボイトレ 歌い方】『夜に駆ける』(YOASOBI)を上手に歌うコツ!(ポイント解説)

【ボイトレ 歌い方】『夜に駆ける』
(YOASOBI)を上手に歌うコツ!(ポイント解説)


「小説を音楽にする」というコンセプトのもと、コンポーザーのAyase、ボーカリストのikuraからなるユニットYOASOBIの配信限定1stシングル。


【夜に駆ける 楽曲解説】
小説投稿サイトに投稿された小説「タナトスの誘惑」を題材にした楽曲。同曲のMV(Youtube)はわずか1ヶ月で100万回再生を突破。


【リズム】

ボーカロイドで制作された仮歌をikuraさんが再現しているということで、1音1音の発音をはっきりと、イーブンな16分音符を意識して歌っていきましょう。


【メロディ】

鍵盤(ピアノ)で歌メロを制作しているということで、全体的にメロディが跳躍するパターンが多いのが特徴。

自分で歌いながら作るものと、ピアノを弾ける人が弾きながら作るものとでは、メロディラインに特徴が現れます。その点に注意しながら、楽曲を分析していきましょう。

まず、出だしの箇所は歌から始まります。

最近の楽曲の傾向として、イントロがない楽曲が多くなりました。最初の音のピッチ、キーの確認をしっかり行い、音をしっかり当てられるよう繰り返し練習しましょう。

 

 

「すべてが♪」の箇所。

上行下行上行…といったように跳躍したメロディが出てきます。しっかりと重心をたもちながら、正確な音程を取れるようにしていきましょう。

 

 

 

「チックタックと♪」から始まる箇所。

しっかりと16分音符で、滑舌をはっきりと発音することを心がけましょう。
レガートぎみに歌ってしまったり、英語っぽい発音をしてしまうと、この楽曲っぽさがうまく表現できないので注意。一言一言をはっきり歌うことを心がけましょう。


「忘れてしまいたくて♪」の「れて」の箇所。

こちらも跳躍するメロディに当たりますので、注意して練習しましょう。

 

 


後半の「信じてたいけど信じれないこと♪」から始まる箇所。
16分音符で埋め尽くすようなフレーズが続きます。「きっーと」の場所がシンコペーションになっています。リフレインするフレーズが続きますので、ここは走らないように正確な位置でシンコペーションできるようにしましょう。

 


「もう嫌だって疲れたんだ♪」から始まる箇所。

曲も終盤に向けて盛り上がってゆく直前ということで、メロディの動きも激しくなっていきます。特に「がむしゃら」の辺りのフレーズは反復横跳びのように跳躍していくメロディです。しっかりと練習しましょう。

 

楽曲中盤から後半に向かう箇所で2回、転調が出てきます。

最初の転調は「君は初めて笑った〜♪」の後。Key Cm → Key Bm へ半音下に転調していきます。半音下へ転調することで、急に展開が変わったことを強調することができます。そして、Key Bm → Key Dmへ短3度上への転調のパターン。最後の盛り上がりを演出する転調になります。カラオケのキーで言うと、最初のキーから+2上げた状態になります。裏声と切り替えの箇所など、最初のサビよりも難易度が上がっていますので繰り返し練習しましょう。


【声について】

 

全体を通して跳躍が多く音域が広いため、ボカロのような声の均一性を出すためには「チェストボイス」と言われるような声帯を厚い声を使うとうまく跳躍できません。「ヘッドボイス」や「ミックスボイス」のような声帯を薄く使うように練習してみましょう。


【豆知識】

 

AyaseさんはYOASOBIの活動を行う前はラウドロック系のバンドをやっていたとのことで、「夜に駆ける」の初期のデモは、メタルっぽいアレンジ(ドラムのツーバスだったり)だったとのこと。最終的に現在のダンス調のアレンジに終着したそうです。


 

 

 

 

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