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【ボイトレ 歌い方】『ミックスナッツ』(Official髭男dism)を上手に歌うコツ!(ポイント解説)

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【曲名】ミックスナッツ
【アーティスト名】Official髭男dism


日本のピアノPOPバンド、Official髭男dismの配信限定シングル。
今作はアニメ「SPYxFAMILY」のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲。アニメの主要キャラの好物ピーナッツから着想を得てストーリーと巧妙に絡めて書かれた歌詞にも注目しながら楽曲を聴いてみましょう。


【リズム】
この楽曲のBPMは150となっているのですが、多くのセクションでは倍テン(ダブルテンポ)でリズムを感じているため注意が必要です。
※倍テンとはテンポが倍になったように聴こえるフレーズの事。


【コードとメロディの兼ね合いを検証】
先ずはAメロから。
注目すべき箇所はコード展開の多さ。まず、G♭メジャースケールをしっかりと歌えるようにしましょう。様々なコード理論を使いノンダイアトニックコードが多く使われているため慣れないとメロディが取り辛い箇所が出てきてしまいます。また2小節目に出てくるBb7のコードに対してDbからメロディが始まっています。通常だとアボイドノート(コードに対して避けるべき音)になる音ですが、#9thのテンションノートとしてアプローチされているので歌い出しに注意。
また、先述の通りリズムも倍テンで感じた方が良いでしょう。
BPMが150のまま歌い出してしまうと歯切れが悪くダラっと聴こえてしまいます。倍テンを意識し過ぎて言葉をハメに行ってしまうと逆に固くなってしまいます。裏をしっかりと感じながら音源を良く聴き発音のニュアンスを感じてみて下さい。

 


Bメロからはkey=Aに転調しています。
ここでもノンダイアトニックコード多く使われている為Aメロと同様になるのですが、様々なⅡ-Ⅴ-Ⅰのコード進行で展開されるため意識することでメロディが取り易くなります。

注目すべき点はリズム。
Aメロ最後の小節から歌詞が「しあわせ」とピックアップでBメロが始まります。この際小節頭の「の」がフレーズの最後という意識を強く持って下さい。感じているBPMも早く周りのサウンドもガシャガシャとしているので自分でリズムを取る為にフレーズの切れ目で小節頭である「の」にアクセントをつけたくなります。ここにアクセントがついてしまうと非常にのっぺりと聴こえてしまうので注意しましょう。Bメロは同じリズムで展開されて行きますので常に小節の頭でフレーズが終わる意識を持つと疾走感溢れるグループに繋がります。

 


そしてBメロ最後の小節から転調を促すコードアプローチを経てサビに向かって行きます。

 

サビは元のKey=Gbに戻って展開。
AメロとBメロが複合されたようなセクションとなっています。Aメロに似たコードて展開やテンションノート、Bメロのリズムの取り方、そしてサビ特有の長い音符を使って開けた雰囲気を作り出しています。また、サビではDb5の音まで使用する箇所がありますがコードトーンの中に入っておらず当てるのがとても難しい音となっています。落ち着いて頭の中にイメージを出しながら丁寧に歌い切りましょう。

 

2番Aメロからはリズムが通常のBPM150での感じ方となり歌詞の内容に合わせたアレンジ。

注目すべき場所は2A’です。
メロディラインもコード進行も全く別の新しいアプローチになります。今までは比較的メロディラインはなだらかに音階を上がり下がりする事が多かったのですが、ここでは音の激しい跳躍が使われています。高い音にばかり意識がいってしまい跳躍前の低い音が雑になってしまう事が多いので意識しましょう。ただし低音でポジションを下げすぎると次の音に上がりにくくなりますので、高い音のポジションを保ったまま低音に当てることが重要。


この楽曲では2番サビからそのままラストサビに進んでいくという最近の楽曲の中では少し珍しい構成。
ラストサビは怒涛の展開となっており、所々細かいメロディの変更やこの楽曲のトップノートであるD5まで音域が上がります。
重ね重ねになりますが、この楽曲は体感のテンポがとても早いので適当にならず丁寧に一音一音歌唱しましょう。


【声種について】
ジャズアレンジの疾走感溢れる楽曲を、髭男ならではの音域の広さと後半を高音域で歌い切るためには、体の余分な力を抜いて声帯は薄く使ってミックスボイスで歌いましょう。

 


 

 

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