生徒の声

自分の身体を使って再現するために、レッスンで言語化して伝えてくれている。

30代男性 モア受講歴3年(2024年3月取材)

 

自分の身体を使って再現するために、講師が言語化して伝えてくれている感覚があって。ああいうアドバイスは、すごくボイトレに通ってるからこそのメリットだと思います。


■本日はよろしくお願いします。モアに入会して、どのくらいになりますか?

コロナ禍の時に入った記憶があるんですが、直前くらいか、2019年の秋くらいか、もしくは2020年か、くらいだったと思います。

◾️今、カルテを拝見するに、2020年の12月、コロナ1年目ですね。ちょうど3年が経ったところですね。ありがとうございます。コロナ禍の中で習いに来ようかな、と思ったきっかけとかありますか?

どういうタイミングだったかな、たしか、会社に軽音部があって、会社の軽音部でバンド活動みたいなのをコロナ入る前はよくやってたんです。2017年くらいから結構やっていて、それでコロナに入ってなかなかバンド活動とかもできなくなった中で、これを機会になんか逆に普段やってないようなものをやってみようと思いました。会社のバンドだとベースを弾くことが多かったんですけど、ボーカルみたいなところ、カラオケとかは昔から好きだったり、大学生の頃にギターボーカルみたいなことをちょっとやったりとかあったんですけど、なかなかボーカルを人に習うことがなく、人に教わったら何か発見があるんじゃないか、みたいなところでいい機会じゃないかと思って、色々探していたように思います

 

◾️ありがとうございます。会社の軽音部は、今も継続してるんですか?

そうですね、ちょうどコロナ明けて、1年前くらいから活動再開し始めました。最近は2023年の年末くらいから毎月のようにちょっとしたライブもしています

◾️素晴らしい。そのライブはどういった感じなのですか?

スタジオとかライブハウスを借りて、身内で練習の成果をお披露目会みたいな感じをやったりとかしています。ちょうど、この34か月くらいは、ライブをやって会社の文化祭みたいに盛り上がりました。

◾️結構大きめの会社なんですね。

はい、そうなんです。社長が文化祭をやりたいからやった、みたいな感じだったんですけど。都内の結構大きめの会場を借りてやったりとか。先週には、スタジオライブがあって、これはちっちゃかったんで、アットホームに開催できました


◾️素晴らしいですね。ちなみにそのバンドは何人くらいでやってるんですか?

軽音部自体は総勢で言うと結構いるんですけど、実際アクティブな人だけで言うと、20人から30人くらいじゃないですかね。

◾️結構いらっしゃいますね。その中で、昔からベースをやってたんですか?

ベースは会社に入ってからやってた感じなんです、あんまりベースが当時いなかったのと、いまだにベースが数が少なくて、ベースをやることが多かったりするんです。

◾️その中でボーカル担当したりするもんなんでしょうか?

ボーカルはこれまではほとんどしてなかったんですけど、年末のライブで10年ぶりくらいにギターカルをやりました先日のスタジオライブも2曲。

 

◾️歌えるじゃないか、みたいな!そんな感じですよね。

はい(笑)もうちょっと今後はギターボーカルとか、そういう機会を増やしていこうかな、と思ったりはしています。

◾️ちなみにどんな曲を演奏するんでしょうか?

最近演ったのは、エルレガーデンBUMP OF CHICKENとかストレイテナー、割と僕らの世代が学生時代によく演奏していた、ちょっと懐かしんでやる、みたいな感じです。なんか特にこれといって、これを演奏したい!みたいなこだわりはなかったりします

◾️そうすると、申告制みたいな感じですか?これやりたい!とか。

はい、そのような感じです。直前でギターボーカル、直前で誰か一緒にやってくれる人いませんか?みたいな感じでやったので、演奏がそこまで難しくない、というか、覚えるのがそんな大変じゃない編成でやろうって言うところで、割と学生の頃みんながだいたい演奏したことがあるようなでやろうという感じでした

 

◾️それのための練習会とかってあるんですか?

そうですね、スタジオは直前とかは毎週のように入ったりとかして。会社のオフィスから徒歩5分かからないところにスタジオがあるおかげで、みんなよく練習してるような感じです。

◾️実際、ボーカル習い始めて3年、いかがでしょうか?ご自身の体感とか変化とか。

はい1番最初の頃、やっぱり、なんでしょうね、マイクもなしである意味アカペラで歌うって言うのは適切じゃないのかもしれないですけど、マイクもなしで歌うって言うのに慣れたなかった、と言うところがあって、そもそもカラオケとバンドのボーカルは全然違うって言うのは認識してたんですけど、またちょっとそれとも違う感じがあって。最初はなかなか思い通りに声が出ないな、みたいなところがあったんですけど、通い始めて3か月か半年位になってくると、だんだんその辺も変わってきて、というか、「あ、こんな感じで出すといいんだ」ってみたいなのが掴めたりとか、成長を感じました。なんでしょうね、例えばカラオケで歌を歌うってなった時でも、声が出やすくなったな、って感覚があったりしたところですね。あとは、それはありつつも、自分自身が多分そこまでレッスンの時間以外で個人練習に時間をさけているわけではないので、やっぱり難しい歌は結構まだ難しいままだな、と思いつつも、少しずつ成長するというか、新しく得られてるもおはあるのかな、という感覚です。


◾️この前もボーカルレッスンの隣で、「怪獣の花歌」だったかな、すごい熱唱されててすごいなーって(笑)

そうなんです(笑)ちょうど、それを先週のライブ演奏直前で。

◾️仕上げだったんですね。

前日だったんですけど、なんか前の日に喉痛めちゃって、「あーもう声出ないです、明日このままいけるか不安なんですよね、って感じだったんで、なんか色々とアドバイスいただいて、「あ、なんかこんな感じで出すと声出しやすいぞ」みたいなのが、割とそのタイミングで得られた感じがあったので、気持ちが乗った!みたいなところがありました。

◾️すごい熱唱されてるな、と思って。楽しそうでいいな、と思いました。


選曲は、やっぱりバンドでこれから演奏するものを選んでいるのですよね?

直近1年とかでの選曲はバンドでやるとかを意識していた気もするんですけど、それより以前のものについては、どちらかというとそもそもこれどうやって歌ってるんだか意味がわからない、みたいな曲を選んでやってた気がします。そういう曲を選んだ方が発見があるかな、と思ったので。自分には歌えるわけがないなって感じがするものを選んでいたというのがあります。

◾️そうですか。実際、特にだいぶ出しやすくなった、というところで言うと、特にどの箇所が出しやすくなった、とか体感ありますか?明らかに音域が広がったな、とか、音の跳躍の安定が出たな、とか、何かありますか?

高音の歌、以前から音が出ないことはないけど、なんかすごくギリギリで出してる、と言うか、1番はいけてるけど2番とかは疲れてる、最後の方とかバテバテで声出てない、みたいな感じのことがよくあったんですそれが最後までキープできるような歌い方、と言うのは掴めた部分もありますし、まだちょっと教えてもらったものを、自分の中で無意識的に実行はできないものもあったりはするんですけど、そう言うのはあったりします。高音のものでも割と安定して最後まで歌える、みたいなところは少し以前と変わった部分なのかな、と言うのはあります。

 

◾️素晴らしい。今、バンドをやられてると思うんですけど、今後の目標とかってありますか?

なんでしょうね、本当はもっと洋楽とか、凄そうなのを歌っていくのもかっこいいなって思ってたんですけど、自分は洋楽にそこまで興味がなくて、熱量が持てなかったんですギターボーカルを久しぶりにやるようになって、単純にボーカルだけじゃなくてスリーピースバンドとかって結構難しいギターを弾きながら難しく歌を歌うああいうものをチャレンジしていきたいな、って気持ちは最近あります。

◾️いいですね。

ちょっと学生の頃の難しいものを色々やってみたいな、という感覚がまた戻ってきた感じがありますね。

◾️ちなみにバンドメンバーは同世代が多いですか?

そうですね、よく一緒にバンドを組んでるメンバーは、自分と会社の同期とかが多かったりはするので、割と同世代の方が多いですね。

◾️みなさん何かしら学生時代に楽器をやってて、それでやり直す、そう言う感じですよね?

学生時代に軽音部、軽音サークルとかやってた人も多いですし、会社に入ってから始めた人も結構多かったりして、割とゆるい軽音部って、そんな感じでやってます。

 

◾️ライブの際、来場者は会社の人がくる感じですか?

会社の人です。会社の人が基本多いので、選曲がちょっと難しくて。あんまりコアなところをやっても、普段あんまり音楽を聴いてない人も来るので。選曲はちょっと難しいと思います。置いてけぼりにならないように、世の中に認知されている曲をやるってことの方が多いですねライブの時は特に。スタジオライブの時は身内ばかりなので好き勝手やる感じです。

◾️楽しそうな会社ですね、いいですね。繋がりがあって。

ゆるい繋がりみたいなのは、会社全体としてあるような気はしていて。その中でも特に軽音部の部分は割と昔からずっと仲良くしている人が残ったりするんです。いい感じの雰囲気で続いています。

◾️楽しそうですね。

今の軽音部はボーカルほとんど女性しかいなくて逆にボーカル足りてないし、そろそろやるか、みたいな感じです。ちょっとずつ存在感を出していけたらいいな、と。

◾️いいですね、ぜひ。応援しています。


3年続けてみて、これから同世代とかにボイストレーニングを習ってみようかって思う方に、こんなところがいいよ、おすすめなところはありますか?

単純にカラオケが好きとか、歌うことに興味があるのであれば、一度やってみておくと結構色々発見があるからいいんじゃないかと思うところがあるっていうのと、ボイストレーニングだけではなくて、結構雑談も面白いな、と思っていて。これまで教わった講師の方が2名いらっしゃるんですけど、2名ともボイトレ、「自分の声」みたいなものを通して、自分自身を表現すること、とはなんなのか、みたいなこととか、結構声っていうものにその人の、ある意味言い過ぎかもしれないけど、生き方みたいものが表れたりとか、性格が表れたりとかするんだな、みたいなことも面白いなと思っていて。その辺が意外と単純に声を鍛えるとか、ボイストレーニングという観点だけではなくて、自分を振り返る機会にもなったりして面白いなと感じているところが自分はあったりして。そういう意味で意外と若い人だけじゃなくて、社会人経験を積んでいたりという人がやってみるのも面白いんじゃないかって思ったりする、というのはありますね。

 

◾️発見って最初の方におっしゃっていたんですけど、具体的に発見って思い出すことありますか?

例えば、よく言われたのが「瞬間的に声を出す」というか、大声で人を呼ぶときの声の出し方をやってみて、って言われた時、結構最初苦手で、「なんでかな?」って思った時に、そもそもこれまでの人生で大きな声を出すことなかったんですね、みたいな話をしていて。それって自分のこれまでの人生の性格が表れているような気がしていて、その人の持っている普段意識しない、無意識で出す声って、その人のそれまでの生き方みたいなものが表れたりするんだなって。なんか単純に、歌を歌うっていう観点だけじゃなくて、いろんな面で変えられるものがありそうだなって気がして。外に向ける自分の顔を作るというか。単純に歌を歌うだけじゃなくてもっと幅広く応用がきくものなんだなっていうのが発見でした。

◾️確かにそうですね。確かにプレゼンとかいろんな場面で使えるんだろうなって感じます。

実は、先日、レッスンの最後の方とかで、結構発見が多くて、ライブの前日だったから切羽詰まってたからかもしれないですけど、その発見を元に翌日の午前中とかにカラオケで意識しながら歌ったてみたりすると全然声の出しやすさが違ったりして、復習はいいなって思うところがあります。


◾️あと最近よくトレーナーと話すのは、コンビニエンスにすごく手軽に知識から入ってくる。ボイストレーニングってある意味真逆というか、スポーツに近いんです。楽器もそうだと思うんですけど。結構世の中の人って身体と頭が切り離されてる状態で来ることが多くて。最近はそれが悩みだってよく聞きます。

いいところで感じているのは、確かに知識として聞くっていうことよりも、どちらかというとその日のその時の自分のコンディションに対してこういう意識でやったらいいよ、っていうアドバイスが結構的確だと思っていて、自分の中、体感というか、自分の身体を使って再現するために必要な脳みその使い方、みたいなものを言語化して伝えてくれている感覚があって。ああいうアドバイスは、すごくボイトレに通ってるからこそのメリットだな、って感じるところは確かにあったりします。多分知識として入れたところでそれを自分で体現するのは難しかったりするものを、うまいこと自分の状態を見てこうやったらいけるんじゃない?ってやってみたら「あ、いけた」みたいなところがあったりして。変に知識ばっかり入れない方がいいんじゃないかな、というのは感じますね。

 

◾️世の中的に知識を入れるとできると思っちゃう傾向があるんですよね。でも、身体は使いこなさないといけないから、そこがやっぱり現代の悩み、という感じですね。

ありがとうございました。

◾️今後ともよろしくお願いします。

よろしくお願いします。


 

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