ミュージカル女子必見!【俳優に聞いてみました】ミュージカルとポップスの発声・歌い方の違いとは?
ミュージカルの歌は「役として歌う」
ミュージカルに興味を持つ方の中には、「ポップスとミュージカルの歌い方はどう違うの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。その大きな違いは、「歌の目的」にあります。
ポップスの場合、シンガーは自分自身の世界観や個性を表現することが基本です。どの曲を歌っても「その人らしい声」であることが大切であり、個人のキャラクターが前面に出ます。
一方、ミュージカルにおいて歌はあくまでドラマの中に存在します。俳優は「役」として舞台に立ち、その人物の感情や言葉を、セリフの延長として歌で表現します。つまり、自分自身の声を披露すること以上に、「役に必要な声」で歌うことが求められるのです。
役によって声を変えられる柔軟性が必要
ミュージカルでは、作品や役柄によって求められる声質が劇的に変わります。
・『オペラ座の怪人』ならクリスティーヌにふさわしい気品ある声
・『レ・ミゼラブル』ならエポニーヌの力強くも切ない声
・ディズニー作品なら、誰もが憧れるプリンセスのイメージに合った声
このように、幅広い声のバリエーションを持ち、役柄に合わせて柔軟に表現を使い分けられることが、ミュージカル俳優にとって大切な要素となります。
ミュージカルの音楽はますます多様化している
かつてのミュージカルは、『ウエスト・サイド・ストーリー』に代表されるようなクラシック寄りの楽曲が中心でした。
しかし現在のブロードウェイやウエストエンドでは、ロック、ポップス、ヒップホップなど、あらゆる音楽スタイルが取り入れられています。シンディ・ローパーが楽曲を手掛けた『キンキーブーツ』のように、ポップスの要素を前面に出した作品も増え、表現の幅は大きく広がっています。
そのため、伝統的な発声だけでなく、現代的なポップス・ロックの表現にも対応できる柔軟性が欠かせません。現代のミュージカルは、いわば「声の総合格闘技」。多様な音楽性と表現力が求められる、非常にエキサイティングなジャンルになっているのです。
基本は「声を奏でる楽器づくり」
どのようなスタイルの作品であっても、すべての基礎となるのは「声を奏でる身体(楽器)」を整えることです。声帯や呼吸筋を正しく使い、安定した発声ができる状態を作ることが、あらゆる表現の土台になります。
日本語の日常会話は、欧米言語に比べて喉や呼吸筋をあまり使わなくても成立してしまう側面があります。そのため、まずはトレーニングを通じて、歌唱に必要な筋肉を少しずつ呼び覚まし、鍛えていくことが重要です。「ミュージカルを歌える身体」を育てることで、あなたの表現力はもっと自由に、豊かになっていくはずです。









