ミュージカルコラム

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『ビューティフル』【Beautiful~The Carole King Musical~(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】歌い方

【演目】ミュージカル『ビューティフル』Beautiful~The Carole King Musical~


【演目について】

世界的に知られる米国の国民的女性シンガーソングライターCarole King(キャロル・キング)の半生を描いたジュークボックスミュージカル(既存の楽曲を用いたミュージカル形式のこと)。楽曲は彼女自身のヒット曲がちりばめられている。

作品は2013年サンフランシスコで初演され、2014年にはトニー賞主演女優賞をはじめ、グラミー賞、ローレンスオリヴィエ賞など受賞。

日本では、2017年夏帝国劇場で上演(平原綾香、水樹奈々主演)。2020年に再演。


【曲について】

楽曲自体は、1971年にリリースしたアルバム「Tapestry」に収録されている。

Caroleは「この曲は意識的に書こうと決めて書いたものではなく、自然と地下鉄に乗っているときに思い付いた」と語る。歌詞の内容は、「本当の美しさは、外見的なものから由来するのではなく、内面に宿る」というものである。

劇中では、二幕の終盤にカンパニー全体のコーラスも加わり、歌唱される。


【歌唱のポイント・アプローチ】

この曲は、サビ以外の部分にマイナーコードを用いていて、比較的音域低め、リズムはストレートに前に進むのに対し、サビではメジャーコードを用いて、音域は上がり、リズムはシンコペーション(弱拍と強拍のパターンを変えること)や三連符を多用しています。まず、この違いを理解しておきましょう。歌詞も、サビは「内面の美があなたの本質である」といった内容に対し、サビ以外では「社会の閉塞感」や「ひとびとの欲求不満」を歌っています。対比がしっかり現れるように歌いましょう。シンプルな曲ですが、シンプルゆえに難しい曲です。


本コラムは、初めてミュージカル曲を歌ってみたい
という方のためのミュージカル曲解説となります。

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