【僕は怖い(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】ロミオとジュリエット『僕は怖い』 歌い方・歌 上達 歌唱法
【曲名】僕は怖い
【演目】ロミオとジュリエット/Roméo et Juliette: de la Haine à l’Amour
【演目について】
本作はW・ウェイクスピアの同名戯曲のミュージカル作品である。
モンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットが、出会い、愛し合い、結婚し、絶望して、死を選ぶまでの5日間を描いた不朽の名作を、ドラマティックな音楽を添えて描かれたフランス発のロックミュージカルである。
「死」、「詩人」という役は原作にはないミュージカル版だけのオリジナル。他にも“ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情“や“ベンヴォーリオがロミオにジュリエットの死を伝える“など、原作にはない設定が盛り込まれている。
作詞・作曲はジェラール・プレスギュルヴィック。
2001年にフランスで初演され、以降、20カ国以上で上演されていて、日本では2010年に宝塚歌劇団で上演。2011年には「日本オリジナルバージョン」として小池修一郎氏演出のもと、上演されている。
【曲について】
一幕中盤にロミオが歌うバラード。
モンタギュー家のロミオは、親友のマキューシオ、ベンヴォーリオとともに青春を謳歌していた。ふとした時に得体の知れない恐怖がロミオを襲う。「命には限りがある」という漠とした不安で、若木のようにしなやかで繊細なロミオの心は押しつぶされそうになる。
「死」を司るダンサーがロミオにまとわりつき始める演出は、ミュージカル版の醍醐味であり、これから起こるロミオの悲劇を暗示する効果がある。健康で怖いもの知らずな若者の心に、ふとした瞬間によぎる不安感を、ロックテイストだが馴染みの良い旋律で紡ぐナンバー。
【歌唱のポイント・アプローチ】
曲の中で「僕は怖い」という歌詞が何度も出てきます。全てが同じニュアンスにならないように「ロミオが何に対してどんな恐怖を抱いているのか」、まずしっかり考えてから歌いましょう。
後半にかけて徐々に音域が高くなってくるので、序盤からスタミナを使いすぎないように気を付けましょう。