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【モンスター/Monster(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】アナと雪の女王(アナ雪) 歌い方・歌唱法

【曲名】モンスター/Monster
【演目】アナと雪の女王


【演目について】
本作は、2013年に世界中で公開された同名の長編ディズニーアニメの舞台版。
この作品の代名詞とも言える楽曲「Let it go(ありのままで)」は、アニメ映画公開当初から世界中で大ヒットした。映画公開の翌年には、W・ディズニー社は本作をブロードウェイに進出させる準備開始。その後、2017年にトライアウト公演を経て、2018年にはブロードウェイ進出を果たしている。クリエイティブ・スタッフは映画版と同様、脚本をジェニファー・リー、作詞作曲をクリステン・アンダーソン・ロペスとロバート・ロペスが手がけている。舞台版ではさらに10曲の追加が施されている。

 

日本では、劇団四季にて2021年1月より四季劇場【春】で開幕。
訳詞は、高橋知伽江氏。


【曲について】
この曲は、二幕中盤にエルサによって歌われるバラード。
自らの能力のせいで、自国を「永遠の冬」状態にしてしまっていると知り、困惑するエルサ。能力を上手くコントロールできないため、自身の魔法が暴発し、祖国の状態を知らせにきた妹アナの心臓を凍らせてしまう。

自分がいない世界の方が、穏やかで平和な世界になるのではないかと自問自答する。この曲は映画版にはない、舞台版のオリジナル曲である。
思い詰めたエルサの苦悩が表現されており、自死をも考慮に入れている彼女の心情を、力強いロック・バラードとして描かれている。


【歌唱のポイント・アプローチ】
孤独や苦悩と闘うエルサの心情を表現するために、前半は語るように歌いましょう。ウィスパーボイス(ささやき声に近い、息混じりの声)を使うと、効果的です。
中盤から、男性による重厚なコーラスが折り重なるので、それに負けないように、しっかりと横隔膜を使って、腹式呼吸を意識しましょう。

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