ミュージカルオーディションコラム

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子どもの「ミュージカルに挑戦したい!」を応援するために

キッズ(子ども)のセルフプロデュースと親のかかわり方

 

お子さんが舞台やオーディションに挑戦したいと言い出したとき、「どんなレッスンを受けたらいいの?」「親はどう関わったらいいの?」と悩まれる方も多いと思います。

 

今回は、数多くのキッズを舞台へ送り出してきたモアのミュージカル講師たちに、子どものセルフプロデュースや日々のレッスンについてお話を伺いました。

 


「セルフプロデュース」って、子どもにはちょっと難しい

 

大人の世界ではよく聞く「セルフプロデュース」という言葉。しかし、子どもに同じことを求めるのは少し酷かもしれません。大切なのは、自分の「素材」を知ること。「うちの子に合った役柄ってなんだろう?」という視点です。

 

実際、どんなに演技や歌が上手でも、そのオーディションのキャラクターと合っていなければ選ばれません。だからこそ、子ども自身よりも、まわりの大人。特に親や先生の客観的な目が大切になってきます。

 


親の「見る目」と「信じる力」がカギ

 

「どうしてあの子は受かったのに、うちの子は…?」と悩むこともあるかもしれません。オーディションの審査は冷静な「商品(役者)としての魅力」の見極め。そこには時に、努力では埋められない要素もあります。

 

それでも、親としてできることはたくさんあります。お子さんの素材を活かす環境を整えること。そして、信頼できる第三者(先生など)のアドバイスを、先入観なく受け止めること。

 

実際にうまくいったご家庭には、、、

先生との信頼関係が築けていたり、親が「ちょっと引いた立ち位置」で子どもを見守っていたりという共通点がありました。

 


基礎力はやっぱり大事。レッスンの選び方は?

 

オーディションで求められるのは、正確に踊る・歌うというだけではありません。「この子、なんか目を引くな」という“魅力”こそが鍵になります。

 

子どもの魅力を引き出すには、日頃のレッスンが大切。

 

ダンスなら、まずはバレエやジャズ。週1回でもコツコツ続けることが、身体の感覚を養うことにつながります。中でも「振りをすぐに覚える力」「集中力」「記憶力」などは、どのジャンルでも重要なポイントです。

 

歌はマンツーマンレッスンが理想的。

レッスン以外の自主練習も大きく成長につながります。発声練習や課題曲を、毎日少しずつでも歌っていくと、自然と声が育っていきます。

 

演技に関しては、日常のコミュニケーションがヒントに。たとえば「おはよう」のひとことにも、眠そうなのか、元気いっぱいなのか、いろんなニュアンスがありますよね。そんな違いを一緒に感じながら、「どうやって伝える?」を親子で考えるだけでも、演技力はぐっと育ちます。

 


実は「放っておける」親のほうが強い?

 

オーディションや舞台でしっかり自分を表現できる子には、意外と「親がちょっと距離を取って見守っている」タイプが多いようです。

 

あれこれ口出しするよりも、子どもが自分で考え、工夫し、乗り越える力を育てることの方が、結果的には大きな力になるのかもしれません。

 

一人っ子などで親のサポートが手厚くなりがちなご家庭では、ついつい親が「全部やってあげたくなってしまう」ことも。そこはぐっと堪えて、時にはあえて「任せてみる」ことも、大切なのかもしれません。

 


まとめ:大切なのは、親子の“チーム力”

 

「セルフプロデュース」という言葉にとらわれず、まずはお子さんの素材や個性を見つけてあげること。

 

必要な技術を身につけるレッスンを取り入れつつ、信頼できる先生の声に耳を傾けること。そして、親としてできるサポートを、少し引いたところからあたたかく続けていくこと。

 

お子さんの可能性を信じて、親子でいろいろチャレンジしていけるといいですね。

 


 

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