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リズムは「割り切れない」ところが面白い

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前編では、
リズムは「数えるもの」ではなく、止まらずに流れ続けるものだというお話をしました。

 

後編では、そこからもう一歩踏み込み、「少しややこしいリズム」が、なぜ音楽を面白くするのかについて考えてみたいと思います。

 

一見すると難しそうなリズムほど、実は、音楽の表情を豊かにしてくれる要素をたくさん含んでいます。


いろんな拍が、音楽を豊かにする

 

音楽には、
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つで気持ちよく割れるリズムもあれば、3つで回り続けるようなリズムもあります。

 

少し苦手意識を持つ方も多いかもしれません。ですが、実はこの感覚こそが、音楽に独特の推進力を生み出します。

 

大切なのは、全員が同じ流れに乗っていること

複雑に感じるリズムでも、実は、根っこはとてもシンプルです。

 

それは、
全体で同じ流れを感じ続けているかどうか

 

一人ひとりがバラバラに数え始めると、リズムはすぐに崩れてしまいます。逆に、全員が同じ回転の中にいれば、多少ズレていても、音楽は成立します。

 

ここで大切なのは、「自分の音だけを見る」のではなく、周りの音とどう噛み合っているかを感じることです。


音の長さは、次の音で決まる

 

リズムの中で意外と見落とされがちなのが、音の長さです。

 

音をどれくらい伸ばすのか。
どこで切るのか。

 

表現の選択

 

同じリズムでも、表現の仕方にはいくつもの選択肢があります。

 

瞬間的にパッと強く出すのか。
それとも、円を描くように、少し大きく感じるのか。

どちらが正しい、ということはありません。

 

ただ、その選択によって、音楽のキャラクターは大きく変わります。歌に置き換えると、言葉の途中を強く出すのか、語尾までなめらかにつなぐのか。

 

リズムの感じ方は、そのまま歌い方に表れます。


無音の中にも、リズムは流れている

 

リズムを感じるうえで、もうひとつ大切なのが無音です。

 

音を出していない瞬間も、リズムは止まっていません。むしろ、無音のときこそ、リズムの流れが試されます。音を出さなくても、同じリズムを感じ続けられるか。

 

ここができるようになると、演奏や歌は、ぐっと安定します。

 

複雑なフレーズほど、シンプルな流れに戻る

 

少し細かいフレーズや、複雑な並びの音も、分解してみると、必ず大きな流れに戻ってきます。細かくなればなるほど、大きな拍の感覚が重要になります。

 

細部に入り込みすぎると、全体の流れを見失ってしまいます。だからこそ、常に「どこに戻るのか」を感じ続けることが大切です。


リズムは、技術よりも感覚に近い

 

音程や発声は、練習すれば、ある程度は形になります。一方で、リズムは、理解したつもりでも、体で感じられないことがあります。

 

だからこそ、リズムはとても奥深く、そして面白い分野です。

少しズレてもいい。
完璧でなくていい。
大切なのは、流れの中に居続けることです。


リズムが見えると、音楽はもっと自由になる

 

リズムを細かく分析するために、音楽を聴く必要はありません。普段は、ただ気持ちよく聴いていれば十分です。

 

ただ、「今、どんな流れで進んでいるんだろう」と感じられるようになると、音楽の聴こえ方が少し変わってきます。

 

歌でも、演奏でも、
速い曲でも、静かな曲でも、
その下には、必ずリズムが流れています。

 

それに気づいたとき、音楽は、もっと立体的で、もっと自由なものになります。


前編:リズムがわかると、音楽の聴こえ方が変わります

 

後編:リズムは「割り切れない」ところが面白い

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