【もっと高く/Higher(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】アリージャンス~忠誠~/Allegiance 歌い方・歌唱法
【曲名】もっと高く/Higher
【演目】アリージャンス/Allegiance
【演目について】
本作は、日系アメリカ人の2世であり、俳優でもあるジョージ・タケイの実体験に基づいたブロードウェイミュージカルである。
作品の主題は、第二次世界大戦下での日系人の強制収容についてである。日本が真珠湾を攻撃した際にカリフォルニア州(アメリカ沿岸部)で農地運営をしていたキムラ家は、土地を追われ、山岳部の移住センターに収容される。本作では、そのキムラ家の数年間が描かれている。
2012年にカリフォルニア州で初演され、その後ブロードウェイに進出した。作詞作曲は、ジェイ・クオが担当。脚本は、マーク・アサイト、クオ、ロレンゾ・シオンが担当している。
主要キャストのほとんどがアジア人であるキャスティングは、ブロードウェイ史上では初の試みであった。日本では、2021年に東京国際フォーラムで上演。
【曲について】
「もっと高く」は、一幕の終わり間際、主人公サミーの姉であり、母親がわりの存在であったケイによって歌われるナンバーである。
生前の母との楽しかった記憶、まだ幼く腕白で自由奔放であった弟サミーの記憶を思い出しながら、自らを押し殺して生きてきた今までの自分と照らし合わせ、ケイは前に進み出そうと唄う。
どこか懐かしさのある美しいメロディのバラードナンバー。
【歌唱のポイント・アプローチ】
序盤は、「歌う」というよりも、懐かしい想い出を「語る」という切り口でスタートしましょう。サビでは、美しいメロディを大らかに歌うために、しっかりと休符でブレスしてください。
中盤から最後のサビにかけて、転調が続いて、音程を取ることが難しい部分があるので、丁寧に音を取ってから、練習すると良いでしょう。