【いつも〜想い儚き〜(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】王家の紋章 歌い方・歌唱法・ミュージカル曲解説
【曲名】いつも〜想い儚き〜
【演目】王家の紋章
【演目について】
本作は、細川智栄子あんど芙〜みんによる同名漫画が原作となっている。
漫画は、1976年から「月刊プリンセス」(秋田書店)で連載が開始され、1990年には第36回小学館漫画賞少女向け部門を受賞している。
今なお連載が続いている壮大な歴史大河ロマン作である。
ミュージカル版では、単行本第4巻までを舞台化していて、
脚本・作詞・演出を荻田浩一氏が、作曲をシルベスター・リーヴァイ氏が担当している。
2016年に帝国劇場で初演され、
2017年、2021年に再演されている。
【曲について】
この曲は、二幕の中盤、主人公であり、若く美しい王子・メンフィスの異母姉・アイシスによって歌われるバラードナンバー。
アイシスは幼い頃より、腹違いの弟メンフィスを愛していて、いつかは伴侶としてエジプトの統治に注力したいと思っていた。
しかし、突如現代からタイムスリップして現れたキャロルに、心を奪われたメンフィスを見て、彼女はいままで自分の温め続けてきた想いが成就しないことを悟る。
誇り高い王族であり、幼い頃から一途にメンフィスだけを愛し続けてきたアイシスの、
苦悩ともどかしさを、美しいメロディで表現された一曲。
【歌唱のポイント・アプローチ】
テンポがゆっくりなバラードナンバーなので、しっかりと腹式呼吸を使って歌う必要がある曲です。
肋骨の一番下に横隔膜という筋肉(みぞおち周辺)があるので、そこを意識して、呼吸しましょう。
また、役の感情の高まりとともにオーケストラも盛り上がる進行なので、歌いながらもしっかりと伴奏を聞くことを意識しましょう。