コラムTOPに戻る

Official髭男dism「ミックスナッツ」歌い方・コード進行解説|SPY×FAMILY主題歌を分析

カテゴリ

【曲名】ミックスナッツ
【アーティスト名】Official髭男dism

楽曲名ミックスナッツ
アーティストOfficial髭男dism
リリース2022年4月(配信限定シングル)
作詞・作曲作詞・作曲:藤原聡(Official髭男dism)
BPM・KeyBPM150(倍テン感)・Key=G♭(Bメロ:Aに転調・サビ:G♭に戻る)・トップノートD5
コード進行ノンダイアトニックコード多用・Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ進行・テンションノート(#9th)
タイアップアニメ『SPY×FAMILY』第1期オープニングテーマ
ジャンルJ-POP・ピアノPOP・ジャズアレンジ・アニソン
特徴倍テン(ダブルテンポ)・転調・テンションノート・激しい跳躍メロディ・ミックスボイス必須・薄い声帯の使い方
難易度S(倍テン体感・転調・テンションノート・D5高音・跳躍が難所)

「ミックスナッツ」の楽曲解説

 

日本のピアノPOPバンド、Official髭男dismの配信限定シングル。
今作はアニメ「SPYxFAMILY」のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲。アニメの主要キャラの好物ピーナッツから着想を得てストーリーと巧妙に絡めて書かれた歌詞にも注目しながら楽曲を聴いてみましょう。


リズム

 

この楽曲のBPMは150となっているのですが、多くのセクションでは倍テン(ダブルテンポ)でリズムを感じているため注意が必要です。
※倍テンとはテンポが倍になったように聴こえるフレーズの事。


コードとメロディの兼ね合いを検証

 

Aメロのアナライズ

注目すべき箇所はコード展開の多さ。まず、G♭メジャースケールをしっかりと歌えるようにしましょう。様々なコード理論を使いノンダイアトニックコードが多く使われているため慣れないとメロディが取り辛い箇所が出てきてしまいます。また2小節目に出てくるBb7のコードに対してDbからメロディが始まっています。通常だとアボイドノート(コードに対して避けるべき音)になる音ですが、#9thのテンションノートとしてアプローチされているので歌い出しに注意。
また、先述の通りリズムも倍テンで感じた方が良いでしょう。
BPMが150のまま歌い出してしまうと歯切れが悪くダラっと聴こえてしまいます。倍テンを意識し過ぎて言葉をハメに行ってしまうと逆に固くなってしまいます。裏をしっかりと感じながら音源を良く聴き発音のニュアンスを感じてみて下さい。

Official髭男dism「ミックスナッツ」AメロのKey=G♭・Bb7セカンダリードミナント・#9thテンションノートの譜面

 


Bメロのアナライズ

Bメロからはkey=Aに転調しています。
ここでもノンダイアトニックコード多く使われている為Aメロと同様になるのですが、様々なⅡ-Ⅴ-Ⅰのコード進行で展開されるため意識することでメロディが取り易くなります。

注目すべき点はリズム。
Aメロ最後の小節から歌詞が「しあわせ」とピックアップでBメロが始まります。この際小節頭の「の」がフレーズの最後という意識を強く持って下さい。感じているBPMも早く周りのサウンドもガシャガシャとしているので自分でリズムを取る為にフレーズの切れ目で小節頭である「の」にアクセントをつけたくなります。ここにアクセントがついてしまうと非常にのっぺりと聴こえてしまうので注意しましょう。Bメロは同じリズムで展開されて行きますので常に小節の頭でフレーズが終わる意識を持つと疾走感溢れるグループに繋がります。

Official髭男dism「ミックスナッツ」Bメロ『しあわせ』の転調・Key=AとⅡ-Ⅴ-Ⅰコード進行の譜面

 


サビのアナライズ

そしてBメロ最後の小節から転調を促すコードアプローチを経てサビに向かって行きます。

 

サビは元のKey=Gbに戻って展開。
AメロとBメロが複合されたようなセクションとなっています。Aメロに似たコードて展開やテンションノート、Bメロのリズムの取り方、そしてサビ特有の長い音符を使って開けた雰囲気を作り出しています。また、サビではDb5の音まで使用する箇所がありますがコードトーンの中に入っておらず当てるのがとても難しい音となっています。落ち着いて頭の中にイメージを出しながら丁寧に歌い切りましょう。

 

2番Aメロからはリズムが通常のBPM150での感じ方となり歌詞の内容に合わせたアレンジ。

注目すべき場所は2A’です。
メロディラインもコード進行も全く別の新しいアプローチになります。今までは比較的メロディラインはなだらかに音階を上がり下がりする事が多かったのですが、ここでは音の激しい跳躍が使われています。高い音にばかり意識がいってしまい跳躍前の低い音が雑になってしまう事が多いので意識しましょう。ただし低音でポジションを下げすぎると次の音に上がりにくくなりますので、高い音のポジションを保ったまま低音に当てることが重要。

Official髭男dism「ミックスナッツ」2A'の激しい跳躍メロディとポジションキープの譜面


この楽曲では2番サビからそのままラストサビに進んでいくという最近の楽曲の中では少し珍しい構成。
ラストサビは怒涛の展開となっており、所々細かいメロディの変更やこの楽曲のトップノートであるD5まで音域が上がります。
重ね重ねになりますが、この楽曲は体感のテンポがとても早いので適当にならず丁寧に一音一音歌唱しましょう。


声種について

 

ジャズアレンジの疾走感溢れる楽曲を、髭男ならではの音域の広さと後半を高音域で歌い切るためには、体の余分な力を抜いて声帯は薄く使ってミックスボイスで歌いましょう。

 


🎤 「ミックスナッツ」を歌いこなしたい方へ

「ミックスナッツ」のような難易度Sの最高峰級楽曲を歌いこなすには、 倍テン(ダブルテンポ)を体感するリズム感、G♭→A→G♭の転調にメロディを乗せる音感、ノンダイアトニックコード・Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ進行・#9thテンションノートを聴き分ける耳、トップノートD5までを支えるミックスボイス、激しい跳躍を安定させる声帯コントロール が不可欠です。モア東京ボーカル教室では、現役プロ講師が一人ひとりの声質と目標に合わせて、本格的なボイストレーニングをご提供しています。

こんな方におすすめ

▶ 500円体験レッスンお申込み

プロ講師の指導で、難曲も自分の声で歌いこなせるようになります!

#OfficialHigedandism #ミックスナッツ #SPYxFAMILY #アニソン #難易度S

 

この記事を書いた人

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

講師

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

【経歴】
専門学校横浜ミュージックスクール出身を中心に結成された、キーボード・ドラム・ギター・ベースによる現役プロのサポートバンド。メンバーはそれぞれ、バンドメンバーとしてのメジャーデビューや、嵐をはじめとする多彩なアーティストのライブ・レコーディング参加、Mr.Children主催「ap bank fes」出場、各種オーディションでの最優秀賞獲得など、確かな実績を持つ。フジロック、Japan JAM、ap bank fes、THE FIRST TAKEなど国内有数のフェス・番組への出演をはじめ、数多くのアーティストのライブサポートやレコーディングを手がける。豊富な現場経験を活かし、ポップス曲を演奏・歌唱の両面から実践的に解説している。

 

【主なサポート・出演歴】
嵐/TOOBOE/杏沙子/コバソロ/上野優華/富田麻帆/ザ・コインロッカーズ/ダウト/櫻井有紀(Raphael)/生熊耕治(cune)/WHY@DOLL/ミライスカート ほか多数 フジロック/Japan JAM/ap bank fes/THE FIRST TAKE 出演(敬称略)

 

【ディレクター】
工藤講師

この記事をシェア!

PAGETOP