30〜60代の方のインタビューから見えてくるもの
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毎年、校長から在籍生徒さまのインタビューをしています。今回は、30~60代の方々に取材した内容をご紹介させていただきます。
―「いまだからこそ歌う」という選択―
30代から60代の生徒さんにお話を伺うと、共通して感じるのは「歌を始める理由」がとても明確であるという点です。「なんとなくやってみたい」というよりも、「ずっとやりたかった」「人生の中で後回しにしてきた」という思いを抱えている方が多くいらっしゃいます。
仕事や家庭を優先してきた時間の中で、自分のための時間を持つことが難しかったという声は少なくありません。その一方で、ある程度生活が落ち着いたタイミングで、「自分のやりたいことに向き合いたい」と考え、ボーカルレッスンに踏み出される方が増えています。
特に印象的なのは、「今だからこそできる」という前向きな意識です。若い頃は恥ずかしさや自信のなさで挑戦できなかったことも、年齢を重ねたことで素直に取り組めるようになったというお話も多く聞かれます。
納得しながら進めるという姿勢
また、30〜60代の方は「結果」に対する考え方も特徴的です。例えば、「すぐに上手くなりたい」というよりも、「少しずつでも成長を感じたい」「継続すること自体に価値を見出している」という傾向があります。
そのため、レッスンの中で一つひとつの課題に丁寧に向き合い、理解しながら進めていく姿勢が非常に強いです。「なぜこの練習をするのか」「どこを改善すべきなのか」といった点に納得しながら進めることが、継続の大きな要素となっています。
また、講師に対しても「どこまで具体的に説明してくれるか」「自分の課題に対して適切なアプローチを提示してくれるか」といった点を重視する傾向があります。曖昧な指導ではなく、再現性のあるレッスンが求められているのも特徴の一つです。
経験があるからこそ生まれる表現
もう一つの特徴として、「歌を通じた自己表現」への意識が挙げられます。単に音程やリズムを正確に取ることだけでなく、「この曲をどう表現するか」「自分の経験とどう重ねるか」といった部分に興味を持たれる方が多いのです。
実際にインタビューの中でも、「昔は歌詞の意味を深く考えたことがなかったが、今は一言一言が自分の経験と重なる」「感情を込めて歌う楽しさを初めて知った」という声が多く見られます。さらに、歌を生活の一部として取り入れている方が多いのも印象的です。レッスンの時だけでなく、日常の中で無理なく歌と向き合うことで、自然と上達していく流れが生まれています。
そして何より、「歌うことそのものの価値」に気づいている点は大きな特徴です。上手くなることだけでなく、「声を出すことで気持ちが整理される」「自分の時間を持てる」といった、生活の中での意味を見出している方が多くいらっしゃいます。
これからボーカルレッスンを検討されている方にとって、年齢は決してハードルではありません。むしろ、これまでの経験があるからこそ、より深く音楽に向き合うことができるともいえます。「いつかやりたい」と思っていたことを、「いまやってみる」。その一歩が、思っている以上に大きな変化をもたらすのかもしれません。
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