【ミュージカル曲コラム】『支配者に立ちむかえ(STICK IN TO THE MAN)』スクールオブロック/SCHOOL OF ROCK 歌い方・歌 上達法
【曲名】支配者に立ちむかえ(STICK IN TO THE MAN)
【演目】スクールオブロック(SCHOOL OF ROCK)
【演目について】
売れないロックミュージシャンが名門進学校の臨時教師になりすまし、厳格な校風や家族からの圧力により心を閉ざし、頭が固くなった小学生たちを、ロックを通じて自由に目覚めさせていく姿を描いている。
元はミュージカルコメディ映画として2003年にアメリカ合衆国にて同名の映画が公開された。2015年にはアンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュース・音楽、グレン・スレイターの作詞、ジュリアン・フェロウズの脚本によりブロードウェイでロック・ミュージカル化し、ローレンス・オリヴィエ賞音楽特別功労賞する。破天荒な教育を通して爽快かつ心に響くメッセージを伝えてくれるミュージカル。
【曲について】
劇中に何度も歌われる、作品の要となる1曲。
1幕の後半、主人公のデューイは、子どもたち一人一人に向きあい、心のなかにある鬱屈に問いかける。厳しい校則や規則、家族からのプレッシャーに縛られている子どもたちは、口に出して言えなかった、何かもやもやしたものの正体をデューイによって、暴かれていく。学校や家族、ルールという支配者に立ち向かえ!その「怒り」こそ、ロックだ!デューイは子どもたちに、突きつける。デューイと子どもたち全員が一体となり、一人一人の「怒り」が会場に届くロックとなる。
【歌唱のポイント・アプローチ】
強い感情を表現したいので、言葉は強くハッキリと。気をつけたいことは、感情のままに本当に叫ぶのではなく、身体を使って声を出すようにしましょう。表現を深めるために、自分の心のなかにある、腹のたつこと、イヤなこと、悲しいこと、それに対しての怒りを考えてみて下さい。