ミュージカルコラム

コラムTOPに戻る

【ミュージカル曲コラム】『ウィッシュ~この願い~/This Wish』ウィッシュ/Wish 歌い方・歌 上達法

【曲名】ウィッシュ~この願い~ / This Wish
【演目】ウィッシュ/Wish


【演目について】
2023年、創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。

その記念作として『アナと雪の女王』、『ズートピア』、『ミラベルと魔法だらけの家』などのスタッフ陣が贈る、新たなオリジナルミュージカル作品。本作は、ディズニーが長きにわたり描き続けてきた「願いの力」を真正面からテーマとして描き、100年の歴史の集大成とも言うべき作品で、願い星に選ばれた少女アーシャの歌声が、奇跡を起こすストーリーとなっている。


【曲について】
イベリア半島沖に浮かぶ島「ロサス王国」では、どんな願いも叶うといわれ、王様が魔法でみんなの願いを叶えていた。この王国に住む少女アーシャは「願いの力」をまだ知らない前向きな17歳。ある日「実は王様が全ての願いを支配していた」という秘密を知ってしまう。本楽曲は、王国の真実をただひとり知ってしまったアーシャが、いつか叶うことを信じて王に託した「みんなの美しい願い」を取り戻したい、どんな試練が待ち受けていても乗り越えてみせる、と夜空に向かって強く星に願う楽曲で、アーシャのまっすぐでひたむきな想いが綴られている。

 

『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」や『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」などのヒロインの心情を綴った数々の楽曲の中でも、特に強い願いが込められた一曲になっていて、アーシャの思いは輝く星に届き、奇跡が起こる。


【歌唱ポイント、アプローチ】
この楽曲は、アーシャに大きな力が宿っていくという流れで構成されています。全体を通して、サビ以外の音程とリズムを取る事が難解な曲なので、まずは楽譜を見ながらリズムを確認しつつ、音源をよく聴きましょう。歌い出しは3拍子の伴奏に対して、歌詞のリズムがとりにくいので、喋りがメロディーにのっかる自由さを感じながら、歌うよりもセリフのように喋る練習をしましょう。

 

サビは1番と2番とで歌詞にほとんど違いはありませんが、アーシャの感情に大きな違いがあります。1サビでは、まだ迷いのあるアーシャが自分に言い聞かせるように歌っており、「この願い あきらめることはない!」というフレーズでは、ギュッと固まった強さにするのではなく、内に秘めた自分自身を解放するようなイメージで歌いましょう。

 

2番からは自分を導いてくれる星を頼りに前へ歩き出して、背景が鮮やかに変わっていくイメージで歌うと、曲に色がつきます。2サビの直前「ひとりじゃないから」の部分で、本編映像にお父さんが現れ、勇気をもらいます。そのため2サビでは、立ち向かう決断と大きな覚悟を意識して歌いましょう。


 

この記事をシェア!

PAGETOP