【ミュージカル曲コラム】『ギミーギミー/Gimme Gimme』モダン・ミリー/Thoroughly Modern Millie 歌い方・歌 上達法
【曲名】ギミーギミー/Gimme Gimme
【演目】モダン・ミリー/Thoroughly Modern Millie
【演目について】
舞台は1920年代のニューヨーク。「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきたミリーは、下宿先で知り合ったドロシーやジミーと仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチをかけたり、世界的歌手マジーのパーティーに参加したりと、新しい都会の生活を楽しんでいた。そんな時、ドロシーが行方不明になる。ドロシー救出作戦を決行する中で、ミリーが本当に大切なものを見つけていくストーリー。
原作は1967年公開のミュージカル映画「モダン・ミリー」。ジュリー・アンドリュースが演じたミリーは好評を博し、高い評価を得た。公開から約30年を経て初めて舞台化され、楽曲をほぼ一新したブロードウェイ版は2002年にトニー賞作品賞や主演女優賞などを受賞し、大ヒットとなった。
【曲について】
お金持ちと結婚することを目標に、田舎から出てきたミリーは、偶然出会ったジミーと過ごす間に本当の愛を見つける。
この曲は、自分の人生に必要なのは「愛」なのか、玉の輿に乗る「計画」なのかを自分に問いかけるところから始まり、最終的にミリー自身が欲しいものはお金ではなく、ジミーからの愛だと心に決める楽曲となっている。モダン・ミリーの舞台である1920年代、スウィングジャズの基盤が出来上がりはじめていたため、当時のモダンな雰囲気がこの曲にもよく表れているといえる。
【歌唱ポイント、アプローチ】
歌い出しは自分の本心を探るような歌詞になっているので、呼吸や息の量を意識すると良い。
歌詞と伴奏のアクセントがリンクしている曲で、リズムは難しくないので、楽譜をよく見て、歌詞の言葉を立てる部分をしっかりと把握しながら練習しましょう。
自分の幸せにはジミーが必要だと気づいてから、曲全体のスピードがアップしていきます。田舎から出てきたミリーの「新しい目標に向かうパワー」を表現しているので、伴奏に置いていかれないようにスピード感を意識すること。慣れてきたらスウィングを意識すると、モダン・ミリーの雰囲気がよく表現できるでしょう。