ミュージカルコラム

コラムTOPに戻る

【ミュージカル曲コラム】ピピン「コーナーオブザスカイ」歌い方・歌 上達 歌唱法

[曲名] コーナーオブザスカイ/Corner of the sky

[演目] ピピン/PIPIN

 

[演目について]
PIPINは1972年のトニー賞受賞作品であり、作詞・作曲を担当したスティーブン・シュワルツは、のちに現在人気の「ウイキッド」も手がけることになります。
2013年には新演出で上演され、トニー賞のリバイバル賞を受賞した事で再び注目を集めました。

 


[曲について]
華やかなオープニングの後、王国の王位継承者ピピンが登場し、「Corner of the sky(天の一角)」を探しに、死も恐れない冒険へと出かけるという決意を歌う、物語の幕開きにふさわしい壮大さを感じさせるナンバーです。

 


[歌唱のポイント・アプローチ]
主人公ピピンの登場で歌われるこの曲には、何かが起こりそうなワクワク感や、ドキドキ感が表現されているので、特に息の流れを大切にフレーズを長く、伸びやかに雄大に歌うと良いと思います。
最後には、男性にとってはかなりハイトーン(HiC)のロングトーンがあります。基本的にはファルセットで良いと思いますが、できる方は強めのヘッドヴォイスでチャレンジしてみるのも良いでしょう。
3番は楽譜通りではなく、歌うキャストによって様々なアレンジが加えられています。
楽譜通りに歌うことに慣れてきたら、色々な参考演奏を手がかりに、オリジナルのアレンジを開発してみるのも良いかもしれません。
特にマリアパートは、地声音域から徐々に音域が上がり、後半はファルセット音域と移行して行くので、全体的にミックスボイスで歌える様、もしくは声域移行の部分が滑らかになるよう歌いましょう。トニーパートはそこまでの高音は出てきませんが、気持ちにまかせて地声で張り上げてしまわないよう丁寧な歌唱が必要です。最後の部分は、地声で頑張るのでは無く、ミックスボイスまたは支えが抜けていないファルセットで歌うと良いでしょう。

 

 

 

本コラムは、初めてミュージカル曲を歌ってみたい
という方のためのミュージカル曲解説となります。

この記事を書いた人

モアミュージカル講師陣~MOAが誇るミュージカル俳優たちがタッグを組み、ミュージカル曲解説を制作~

講師

モアミュージカル講師陣~MOAが誇るミュージカル俳優たちがタッグを組み、ミュージカル曲解説を制作~

【経歴】
元劇団四季やミュージカル俳優などミュージカルに精通したメンバーで構成。共通していることは、全員「レ・ミゼラブル」出演経験があること。
これまでの舞台経験を活かし、商業ミュージカルを含めた歌唱指導を行っている。
【出演経験】
「レ・ミゼラブル」「Miss Saigon」「デスノート」「ピーターパン」「Into The Woods」「太平洋序曲」「ライオンキング」他多数

この記事をシェア!

PAGETOP