【ボイトレ 歌い方】『新時代』(Ado)を上手に歌うコツ!(ポイント解説)
【曲名】新時代
【アーティスト名】Ado
メディア等、一切顔を出さずに活動をする女性の歌い手、Adoの歌う配信限定シングル。
『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として、中田ヤスタカが書き下ろした楽曲。
オリコンチャート、Billboard Japan Hot 100、Apple Musicトップソングなど、数々のランキングを総ナメするほどの人気となった。
【リズム】
タイトな8ビートが続く楽曲。
セクション毎で歌い回しを変えることにより、楽曲のグルーヴ感を表現しています。音の始まりだけではなく、音の終わり・切れ目の部分にも注意を向けて歌っていきましょう。
【メロディ】
全体を通して跳躍したメロディが多くみられます。
細かい箇所の歌い回しがポイントになっていきますので、セクション毎に分析していきましょう。今回の楽曲もイントロがない歌始まりの楽曲。最初の音のピッチ、キーの確認をしっかり行い、音をしっかり当てられるよう繰り返し練習しましょう。
イントロの歌パート。
最後のメロディで最高音(F#5)が出てきます。うまく発声を切り替えつつ、無理なく出せるよう練習しましょう。
「ジャマモノやなもの♪」から始まる箇所。
始まりの1音は、8分の裏拍から入ってくるシンコペーションになっています。最初の音のタイミングを外さないよう注意して歌いましょう。8分音符をスッタカートぎみで歌うところや次の音符まで伸ばすところに注意しながら、譜面を参考にしつつ練習してみてください。
「このうたを歌うよ♪」の最後の箇所。
上昇下降フレーズのフェイクになります。素早く滑らかに音の移動ができるよう、こちらも繰り返し練習しましょう。
Bメロの部分。
フレーズ自体は類似したメロディが続くのですが、フレーズ頭のタイミングをずらすことで、バッキングのリズムを変えず、楽曲のスピード感を演出しています。伸ばすところも8分音符を意識しつつ、滑らかに音を繋げられるよう練習しましょう。
サビの部分。
注意すべきポイントとして、「….みらいだー せかい♪」の「かい」の箇所と前のメロディとの部分にすごく高低差があります。声をスムーズに切り替えられるよう練習しましょう。他のセクションより高い音が多く、楽曲の盛り上がる箇所であることを意識し、メリハリをしっかり表現できるようにしましょう。
【声について】
Adoの大きな特徴は、どの曲も様々な声色を瞬時に変化させているということ。
イントロでは儚げなHead Voiceから入り、あっという間にベルティング、そして憂のあるHead Voiceから高音へと跳躍します。AメロからはセリフのようにChest Voiceを使いながら、Ado特有のパンチの効いたベルティングなど、声帯周りの細やかな動きが求められます。歌唱の前に、まずは声種の変化を素早く行えるようにトレーニングしましょう。
【豆知識】
2019年に発売されたThe Weekendの「 Blinding Lights 」サウンドとイントロの感じを聴いてみると…今回の楽曲はもしかするとこちらをオマージュして作られているのかもしれませんね。