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シャドウランドの歌い方・意味|ライオンキング/ナラ/劇団四季|モア東京ボーカル教室

シャドウランド(Shadowland)|ミュージカル『ライオンキング』

 

ミュージカル『ライオンキング』でナラが歌う「シャドウランド」は、舞台版のために新たに生まれたナンバーです。故郷を離れる悲しみと、旅立つ覚悟。相反する二つの気持ちをどう歌うか。曲の背景と歌唱のポイントを、プロのミュージカル俳優が解説します。

このページでわかること

舞台版『ライオンキング』でナラが担う役割

「シャドウランド」が舞台版のために作られた理由

「最初から強いナラを演じない」歌い方の考え方


舞台版『ライオンキング』とナラという人物

 

『ライオン・キング』は、1994年に公開されたディズニーの長編アニメーション映画を原作とし、1997年にブロードウェイで開幕したミュージカルです。

 

舞台版の大きな特徴の一つが、映画の物語や音楽をそのまま舞台化するのではなく、登場人物の背景や心情をより深く描くために、新たな場面や楽曲が加えられていることです。

舞台版で大きく描かれたナラの葛藤

子どもの頃はシンバと無邪気に遊んでいたナラですが、成長した彼女が暮らすプライドランドは、かつての豊かな大地ではありません。ムファサ亡き後、王となったスカーのもとで国は荒廃し、動物たちは厳しい生活を強いられています。

さらにナラは、スカーから自分の妃になるよう迫られ、これを拒絶。そして故郷と仲間たちを救うために、助けを求めてプライドランドを離れることを決意します。

映画版では比較的短く描かれていたこの部分を、舞台版ではナラ自身の葛藤と決断として大きく膨らませています。

そのことによってナラは、単に「成長したシンバが再会する幼なじみ」ではなく、自ら故郷の危機を受け止め、未来を変えるために行動を起こす人物として、より鮮明に描かれるようになりました。

 

「シャドウランド」は、まさにそのナラの成長と旅立ちを描くために生まれた、舞台版ならではのナンバーです。


「シャドウランド」はどんな曲?

 

「シャドウランド」は、第2幕でナラがプライドランドを離れ、助けを求める旅へ出る場面で歌われるナンバーです。

 

この曲は1994年のアニメーション映画には登場せず、映画から派生した音楽をもとに、舞台版のためのナンバーとして加えられました。音楽はハンス・ジマーと南アフリカ出身のレボ・M、歌詞はマーク・マンシーナとレボ・Mによるものです。

相反する二つの思いが、曲の中心にある

この場面でナラが抱えているのは、単純な「旅立ちへの希望」ではありません。

故郷を救うためには、ここを離れなければならない。しかし、その故郷には自分が生まれ育った大地があり、家族がいて、仲間たちがいる。

「離れることはつらい。それでも、故郷を救うためには行かなければならない」——その相反する思いが、この曲の中心にあります。

ナラ一人の歌ではない

この曲のもう一つの重要な特徴が、ナラ一人だけの歌ではないことです。ナラの声に雌ライオンたちのコーラスが重なり、さらにラフィキも彼女の旅立ちを後押しします。

つまりナラは、故郷とのつながりを断ち切って旅立つのではありません。むしろ、故郷の思いを背負って旅立つのです。

そのため音楽も、静かな祈りのような響きから始まり、ナラの決意が次第に大きな力へと変わっていくにつれて、コーラスも加わり、音楽全体が大きなエネルギーを持つようになります。

 

悲しみが消えて希望に変わるのではなく、悲しみや不安を抱えたまま、それでも前へ進む力を見つけていく。その感情の変化が、旋律とコーラスの広がりによって描かれています。


「シャドウランド」の歌い方・ポイント

 

この曲を歌ううえで最も大切なのは、最初から「強いナラ」を演じようとしないことです。

 

後半には力強い高音やコーラスとともに音楽が大きく広がる場面があるため、つい最初から声量を出してドラマティックに歌いたくなります。しかしナラの強さは、最初から迷いや悲しみがない強さではありません。

① 歌い始めは、自分自身の心に語りかけるように

彼女の中には、故郷を離れる悲しみ、家族や仲間を残していくつらさ、これから何が待っているのか分からない不安があります。

そのため歌い始めは、誰かに訴えるというより、自分自身の心に語りかけるように。無理に小さな声にする必要はありませんが、最初から感情をすべて出し切らず、言葉を一つひとつ大切に届けることを意識します。

② 単純な強弱ではなく、気持ちの変化に声を合わせる

曲が進むにつれて、少しずつ気持ちを外へ開いていきます。

大切なのは「最初は小さく、後半は大きく」という単純な強弱ではありません。故郷への思い、別れの悲しみ、旅立つ覚悟、前へ進もうとする力。その気持ちの変化に合わせて、自然に声も広がっていくようにすると、この曲らしい大きな流れが生まれます。

③ フレーズを細かく区切りすぎない

特に音楽が大きくなってからは、一つひとつの音を頑張って歌うよりも、少し先まで一息で言葉を届けるような気持ちで歌うと、旋律が大きく流れていきます。

④ 高音は「構えすぎない」

感情が高まるほど力いっぱい声を出したくなりますが、喉に力が入るとかえって苦しくなってしまいます。

高い音だけを狙うのではなく、その前から続いているフレーズの延長に高音があると考えてみましょう。

⑤ コーラスは「受け取って、力に変える」

雌ライオンたちの声は、単なるバックコーラスではなく、ナラを送り出す家族や仲間たちの存在でもあります。

コーラスが加わったときに「負けないようにもっと大きな声を出そう」とするのではなく、「みんなの思いを受け取って、自分の力にしていく」と考えてみてください。そうすると、最初は一人で抱えていたナラの思いが、仲間たちの声に支えられながら、少しずつ大きな力へと変わっていく流れが生まれます。

「シャドウランド」は、ただ力強く歌えばよい曲ではありません。故郷を離れることは悲しい。それでも、愛する故郷を守るために前へ進まなければならない。その二つの気持ちをどちらか一方に決めてしまわず、両方を抱えたまま歌うことが、この曲の大切なポイントです。

 

最初から強いナラを見せるのではなく、歌い終えたときに「この人ならきっと前へ進んでいける」と感じられるような変化を作ること。それが、この曲をより魅力的に歌うための大きな鍵になるでしょう。

 

こうした役の内面に沿った表現の設計は、独学では難しい部分でもあります。モアのミュージカルレッスンでは、元劇団四季・東宝出演の講師が、曲の背景理解から「役として歌う」表現まで丁寧にサポートします。


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この曲を歌ってみたい方へ|モア東京ボーカル教室

モア東京ボーカル教室の講師陣には、劇団四季の舞台に出演していたプロのミュージカル俳優が在籍しています。「シャドウランド」のような感情の変化を声で描く曲も、役の理解から発声・表現まで、マンツーマンで丁寧に指導します。浦安・津田沼・葛西・錦糸町の4校とオンラインで、東京・千葉エリアから通えます。

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タグ

#シャドウランド #Shadowland #ライオンキング #ナラ #劇団四季 #レボM #モア東京ボーカル教室

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