ミュージカルコラム

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「She used to be mine」ミュージカル『Waitress』(ウェイトレス)(ミュージカル曲)を上手く歌いたい!】歌い方

 

【演目】
ミュージカル「Waitress」(ウェイトレス)


【演目について】
2007年インディーズ映画「Waitress〜おいしい人生の作り方〜」を原作に、脚本、音楽、演出、振付など、ブロードウェイ史上初の女性クリエーターのみで作られたミュージカル作品。モラハラ夫、望まない妊娠、貧困、不倫、出産、自立というシリアスなテーマを、ウエイトレスとして働く天才的なパイ作りの技術をもつ女性ジェナを主人公に、笑いあり、涙ありでテンポ良く描いたコメディ作品。

2016年、ブロードウェイで開幕。
日本では、2021年に日生劇場にて上演予定。主役のジェナ役を演じるのは、高畑充希氏。


【曲について】
Waitressは、全曲アメリカ人のシンガーソングライター サラ・バレリスが担当している。
She used to be mineは2幕中盤にジェナが歌うバラードナンバー。
作中、ジェナは、見た目は魅力的だが典型的ダメ夫のアールに、コンテストのために必死に貯めていたお金を発見され、横取りされてしまう。
歌詞にあるSheとは完璧ではないけれど、愛おしい今までの彼女=ジェナ自身のこと。
色々な具材が合わさって絶品のパイが完成する様に、自分自身も今までの彼女たちがいたから、今の私が存在する。
自分の中の大切ななにかを失いやり場のない感情を、どこか郷愁を漂わせる切ないメロディに乗せて唄われる印象的なナンバー。パイと人生を掛け自分を肯定する歌である。


【歌唱のポイント】
英語圏の演劇の特徴のひとつとして、「自分自身」を第三者として俯瞰して見ながら心情を語るという手法(この曲で言えばShe=自分)が取られることがよくあります。日本語で歌うにしても、この「She」にまつわる部分は全て音色が違って聴こえると、感情の起伏が見えるかと思います。コード進行はシンプルなので、前半は語るように歌い、後半に出てくるロングトーンはしっかりとのびやかに歌えるよう、息をコントロールしましょう。


本コラムは、初めてミュージカル曲を歌ってみたい
という方のためのミュージカル曲解説となります。

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