裏声が弱い原因は2つ|息漏れか薄さかを見分ける|モア東京ボーカル教室
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🎯 この記事のポイント
「裏声が弱い」の“弱さ”には2種類あります。息が漏れて弱いのか(状態の問題)、薄く聞こえて安定が足りないのか(作り方の問題)。ここを分けずに「もっと強く」と押し上げると、かえって逆効果になることも。まずは今の声がどちらなのかを落ち着いて見分けることが、練習の近道です。
🎼 声の名前シリーズ(全3回)
▶ 第1回:声の名前が多すぎて混乱する人へ ― 裏声・ファルセット・ヘッドボイス・ミックスボイスの整理
▶ 第2回:「裏声が弱い…」とは ― 息漏れなのか、薄さなのか(この記事)
「裏声を出したいのに弱い」「裏声が安定しない」。この悩みはとても多いですが、最初にやるべきことはシンプルです。それは、“弱さがどこにあるか”を分けて考えることです。ここが分かると、練習の方向がはっきりします。
1.「弱い」を2種類に分けてみます
裏声が弱いと感じるとき、代表的には次の2つに分けて考えられます。
- A:息が漏れて弱くなっている(ファルセットの状態が強い)
- B:息漏れというより、薄く聞こえる/安定が足りない(作り方の調整が必要)
言い換えると、Aは「状態の問題」、Bは「聞こえ方や作り方の問題」です。
2. A:息漏れが強いときに、やってはいけない方向
息が漏れている状態で「もっと強く出そう」とすると、息が増えて乾燥し、疲労が大きくなることがあります。ここは“要注意”としてはっきり語られています。
つまり、息漏れが原因の弱さに対して、力で押し上げるのは解決にならない場合がある、ということです。
初心者の方はまず、次のような見方をしてみてください。
- 声に息が混ざってスーッとした感じが強いか
- 出した直後に喉が乾く・疲れる感覚が増えていないか
- 「大きく出すほど、かえってコントロールが崩れる」感じがないか
- 声が長く続かないか
ここで「息漏れっぽい」と思ったら、まずは“強くする”より先に、今の声がどういう状態かを落ち着いて観察する方が安全です。
3. B:薄いだけ・安定が足りないときは、別の視点で考えてみよう
一方で、息漏れとは違って「薄い」「弱く聞こえる」だけの場合があります。
高い声で「弱く聞こえるものを裏声」と呼びやすいのに対して、「安定して強く聞こえるものをミックスボイスと呼びやすい」という傾向が語られています。ここでのポイントは、ミックスボイスが“声の種類”というより、安定させるための作り方として扱われることです。
そして、無理に熱くしようとすると「苦しそうに聞こえる」方向に寄ることがあるため、「苦しそうに聞こえたくないから何かをミックスする」という考え方につながります。ここでも、いきなり出し方を決めるより、いまの自分のバランスがAなのかBなのかを見分けることが先になります。
4. 同じ音でも「状態」は変えられる、という考え方
同じ音(同じ高さ)でも、作り方によって状態が変わり、結果として音色が変わります。つまり「高くしたからファルセット」「低いから地声」という単純な話ではなく、同じ高さでも息漏れの量や“閉じた感じ”の出方が変わる、という捉え方です。初心者の方がここを知るだけでも、練習が整理されやすくなります。
✅ この回のポイント
- 「裏声が弱い」は、A=息漏れ(状態)/B=薄さ・不安定(作り方)に分ける
- 息漏れが原因なら、力で押し上げるのは逆効果になりやすい
- 薄さ・不安定は、ミックス=“安定させる作り方”の視点で考える
- 同じ高さでも状態は変えられる。まずAかBかを見分ける
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第1回で言葉を整理し、この回で「弱さの正体」を分けました。次は用語との付き合い方へ進みます。
▶ 第1回:声の名前が多すぎて混乱する人へ ― 裏声・ファルセット・ヘッドボイス・ミックスボイスの整理
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