ミュージカルコラム

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レ・ミゼラブルから学ぶ 歌の準備と歌い方

ミュージカルを歌うときは、ただ歌うだけでなく、作品の背景や役のキャラクターを理解しながら練習を進めていきます。

 

今回は、ミュージカルの代表作『レ・ミゼラブル』を題材に、ボイトレ初心者の方にもイメージしやすい練習の流れと歌い方のポイントをまとめました。ミュージカル楽曲は、発声だけでなく「物語」「リズム」「役の関係性」を理解することで、より表現が深まっていきます。


まずウォーミングアップから

 

力強い表現が必要な楽曲を歌うとき、いきなり歌い始めるのではなく、まずウォーミングアップを行います。

★リップロールで息の流れを整える

最初のウォーミングアップとして行うのがリップロールです。唇を軽く閉じ、息を流して唇を震わせます。

 

この練習には、

  • 声のウォーミングアップ
  • 呼吸と声のコントロール
  • 音程感覚の安定
  • 力みを取り、高音を出しやすくする

といった効果があります。

 

唇が震えにくい場合は、唇の横に軽く手を添えるとやりやすくなります。息がしっかり流れているかを意識しながら、短時間でも継続して行うことが大切です。なお、必ずリップロールが「息漏れ」になっていないか確認してください。「息漏れ」厳禁です。もし息漏れしてしまっている場合は、リップロールの音を小さくしてください。


ハミングで響きを

 

リリップロールの次はハミングです。
鼻腔への響きを意識しながら、声の抜けを良くしていきます。唇を閉じて、顎と舌をリラックスさせた状態で鼻の方向へ息を流します。口の中の空間が少ない状態でも問題ありません。

 

この練習によって、

  • 声の抜けが良くなる
  • 共鳴のコントロールがしやすくなる

といった効果が期待できます。

 

歌う前にこの2つのウォーミングアップを行うだけで、声の出しやすさは大きく変わります。


『レ・ミゼラブル』から学ぶミュージカルの歌い方

 

ミュージカル『レ・ミゼラブル』は、世界中で長く上演され続けている代表的な作品。1985年にロンドンで初演され、日本でも長年上演が続いています。この作品の楽曲は、物語性と音楽性が強く結びついているため、歌う際には背景理解が重要になります。

 

「民衆の歌」は、行進のリズムを意識する

劇中歌「民衆の歌」は、8分の6拍子で書かれた楽曲。この拍子は、歩くような行進のリズムを感じることが大切です。ただ音程を追うだけでなく、常に前へ進むようなリズム感を意識して歌うことで、楽曲の力強さが生まれます。

 

 

「ワンデイモア(One Day More)」を歌うとき、大切にすべきこと

ミュージカル曲は、複数の人物が歌をつないでいく構成が多くあります。

そのため、「バトンを渡す」意識が重要になります。自分だけが目立つのではなく、次の人へ音楽をつないでいく。この意識が、ミュージカルらしい一体感を生みます。発表会やワークショップで歌う際は、相手の歌を聴きながら全体で曲を完成させるイメージを持つことが大切です。

 

 

「オンマイオウン(On My Own)」を歌うとき、大切にすべきこと

一方で、同じ楽曲でもソロで歌う場合はアプローチが変わります。一人でも物語が成立するよう、曲全体の流れを意識して歌う必要があります。

ソロでは、

  • 前後の流れを想像する
  • 登場人物の背景を理解する
  • 曲のストーリーを一人で描く

こうした視点が重要になります。


作品理解が歌を深める

 

『レ・ミゼラブル』は、時代背景や人々の思想が物語の核になっている作品です。登場人物それぞれに明確な役割や信念があり、その関係性が歌にも表れています。

 

ミュージカル曲を歌う際は、音程や発声だけでなく、

  • どんな時代背景なのか
  • 登場人物は何を考えているのか
  • なぜこの歌が歌われるのか

こうした視点を持つことで、表現がより自然になります。


まとめ

  1. ウォーミングアップで声を整える
  2. 楽曲のリズムや構造を理解する
  3. 物語と役の視点を意識する

この順番で練習を進めていきます。

 

自宅練習でも同じ流れを意識することで、歌はより安定し、表現も深まっていきます。ミュージカル曲は難しく感じるかもしれませんが、基礎練習と作品理解を積み重ねることで、確実に歌いやすくなります。日々のウォーミングアップと、作品を知る楽しさを大切にしながら、ぜひミュージカルの世界を歌で体験してみてください。


 

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