シティポップ再評価はなぜ?AI時代に響く人間らしい歌|モア東京ボーカル教室
カテゴリ
🎯 この記事のポイント
音程もリズムも完璧なAIの歌が作れる時代に、なぜ私たちは生身の歌を聴きたくなるのか。シティポップや昭和歌謡が再評価される背景から、“人間らしい歌”に宿る息遣いや揺らぎの価値を、プロミュージシャン4名へのインタビューから紐解きます。
🎼 プロが語るバンドボーカル入門(全11回)
▶ 第8回:「人間らしい歌」が、今また求められている(この記事)
この記事は、プロミュージシャン4名とモア講師のインタビューから生まれた特集の第8回です。特集全体の入口は、こちらの特集トップからご覧いただけます。
今回、モア東京ボーカル教室では、プロの現場で活躍するミュージシャン4名と、モア講師によるインタビューを実施しました。テーマは『バンドアンサンブルとボーカルについて』。
参加したのは、ドラマー・キーボーディスト・ベーシスト・ギタリストという、実際に数千人規模のステージでも活動しているサポートミュージシャンたち。さらにモア側からは、メジャーデビュー経験を持ち、現在はモア東京ボーカル教室だけでなく、音楽大学・専門学校でも指導を行っている講師が参加しました。
前回のコラムでは、「歌える人を尊敬している」というテーマから、楽器隊から見たボーカルの価値について掘り下げました。
そして今回、インタビューの中で特に印象的だったのが、「人間らしい歌が、今また求められている気がする」という言葉でした。これは、これからボーカルを学びたい方にとって、ちょっと希望のある話なのかもしれません。
“整えすぎた歌”が、少し息苦しく感じられる時代
プロミュージシャンの方が、こんなことを話していました。「最近の音楽って、上の方ばっかりキーンって鳴っている。みんな、ハイ(High)落ちしてる気がする」。
ちょっと専門的な言い回しですが、高域が強すぎる声、削りすぎた低音。そんな“機械的な歌”が増えてきていて、聴いている側も、ちょっと息苦しさを感じ始めているのかもしれない、というお話でした。
もちろん、技術が高いことは素晴らしいことです。ただ、それだけでは届かないものがある、というのも事実なのだと思います。
シティポップ・昭和歌謡の“人間味”が、なぜ刺さるのか
今、若い世代の間で、シティポップや昭和歌謡が再評価されています。プロの方は、こんなふうに分析してくれました。「あの時代の歌って、ちょっと揺らいでいたり、息遣いがそのまま入っていたりする。それが、新鮮に聞こえるんだと思う」。
『真夜中のドア』『君は天然色』。こうした楽曲には、整えきれない、その人の体温のようなものが、しっかり残っています。
それが、SNSで流れてくる完璧な音の中に、ふっと混ざったときに、「あ、こういう歌、なんか良いな」と感じさせてくれるのかもしれません。
“人間らしい歌”は、上手い・下手だけでは測れない
インタビューの中で、こんな話も出ていました。「ピッチが揺れていても、その人から出てくる空気感のほうが、ずっと心に残ったりする」。
音程の正確さや、テクニックの高さ。もちろん、それも歌の魅力のひとつです。ですが、人間らしい歌に必要なのは、もう少し別の要素なのだそうです。
- 息遣いをそのまま見せる
- 言葉を“伝えよう”とする
- 感情の揺らぎを隠さない
完璧さからほんの少し外れたところに、“その人らしさ”が宿ってくる。それが、人間らしい歌の正体なのかもしれません。
AIと共存する時代だからこそ、声に残る“揺らぎ”
今は、AIで完璧な歌を作れる時代です。音程は完璧。リズムも完璧。音圧もぴったり。それなのに、なぜ、私たちは生身の歌を聴きたくなるのでしょうか。
プロの方が、こう話してくれました。「結局、人は人の声に弱いんですよ。揺らぎがあるからこそ、心が動く」。
完璧な世界の中で、揺らぎはむしろ、貴重なものになっていく。“整っていないこと”が、これからの歌の魅力になっていくのかもしれません。
✅ “人間らしい歌”を大切にするヒント
- 完璧に整えることだけを目標にしない
- 息遣いや感情の揺らぎを、隠さず見せる
- 言葉を“伝えよう”とする気持ちを大切にする
- シティポップや昭和歌謡から、体温のある歌を学ぶ
🎼 シリーズの記事・あわせて読みたい
▶ 【特集トップ】バンドで歌うとは?プロが語るバンドボーカル入門(全11回)
▶ 第6回:プロは“歌える人”を尊敬している|声はあなただけの楽器
▶ 第9回:バンドボーカルに必要なのは、“歌唱力”だけではない(近日公開)
あなたの“人間らしい歌”を、磨いてみませんか?
技術の先にある、息遣いや感情の揺らぎ。その“その人らしさ”を表現に変えていくのが、一歩進んだボーカルの世界です。モア東京ボーカル教室で、あなたの歌に宿る魅力を磨いてみませんか。
📈 アドバンスレッスン
表現力・空気感・言葉の届け方まで、歌を一段深めたい方へ
🎸 バンドボーカルレッスン
その“人間らしさ”を、バンドサウンドの中で活かしたい方へ
カテゴリ






