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プロは“歌える人”を尊敬している|声はあなただけの楽器|モア東京ボーカル教室

🎯 この記事のポイント

「楽器は練習すればなんとかなる、でも歌は……」。プロの楽器隊がそう語るほど、“歌える人”は尊敬されています。声はその人にしか持てない楽器であり、バンドの看板。プロミュージシャン4名へのインタビューから、楽器隊が見たボーカルの本当の価値を紐解きます。

🎼 プロが語るバンドボーカル入門(全11回)

▶ 第6回:プロミュージシャンは、実は“歌える人”を尊敬している(この記事)

この記事は、プロミュージシャン4名とモア講師のインタビューから生まれた特集の第6回です。特集全体の入口は、こちらの特集トップからご覧いただけます。

今回、モア東京ボーカル教室では、プロの現場で活躍するミュージシャン4名と、モア講師によるインタビューを実施しました。テーマは『バンドアンサンブルとボーカルについて』。

 

参加したのは、ドラマー・キーボーディスト・ベーシスト・ギタリストという、実際に数千人規模のステージでも活動しているサポートミュージシャンたち。さらにモア側からは、メジャーデビュー経験を持ち、現在はモア東京ボーカル教室だけでなく、音楽大学・専門学校でも指導を行っている講師が参加しました。

 

前回のコラムでは、「鼻歌感覚」というテーマから、身体で感じるリズムや拍感の大切さについて掘り下げました。

 

そして今回、インタビューの中で特に印象的だったのが、「歌えるって、本当にすごいことだと思う」という、楽器隊側からのリスペクトの言葉でした。これは、これからボーカルを学びたい方にとって、ちょっと背中を押してもらえる話なのかもしれません。


「楽器は練習すればなんとかなる、でも歌は……」

 

インタビュー中、楽器隊のお一人がこう話していました。「楽器って、正直、練習すればある程度はいけるんですよね。でも歌は、そう簡単じゃない」。

 

ちょっと意外な言葉ではないでしょうか。プロの方が「楽器は練習でなんとかなる」と言いきってくれる。そして、その上で、「歌は、そう簡単じゃない」と続けてくれる。

 

これは、決して歌を“難しい”と脅かす話ではなくて、“歌う人にしか出せないものがある”という、楽器隊からの素直なリスペクトなのだと思います。


声は、“その人にしか持てない楽器”

 

プロの方が、こんな例え話もしてくれました。「ドラムだったらこの木の質感、ベースだったらこのネックの感じ。楽器は、買い替えれば変えられる。でも声は、変えられない」。これは、とても本質的な視点なのだと思います。

  • 音程は、後からいくらでも整えていける
  • リズムも、トレーニングで育てられる
  • 表現も、経験で広がっていく

 

ですが、声そのものの“質感”は、その人だけのもの。そう考えると、自分の声を好きになっていくことが、いちばんの第一歩なのかもしれません。


プロでも歌えない人ほど、歌う人に憧れる

 

インタビューでは、こんな話も出ていました。「正直に言うと、歌はちょっと苦手で。だから、歌ってる人を見ると、いつもすごいなって思う」。プロとして長くステージに立っているミュージシャンの方が、こうやって素直に話してくれることに、ハッとさせられました。

 

歌は、楽器のように手元で操作するものではありません。

  • 身体ひとつで音を出す
  • 道具でごまかせない
  • 調子も日によって違う
  • 人前で言葉まで届けないといけない

 

そんな“逃げ場のない楽器”でステージに立っている人は、楽器隊から見ると、本当にカッコいい存在に映るのだそうです。


「ボーカルが下」と感じてしまう、その空気の正体

 

アマチュアバンドの現場では、ときどき、「ボーカルがちょっと下に見られている」という空気が流れてしまうことがあります。プロの方たちは、その理由を、こんなふうに分析してくれました。「楽器は何千時間と演奏してきているから、その時間の蓄積に、自信がついているんだと思う」。

 

つまり、悪気があるわけではなく、楽器隊は単純に、自分が積み上げてきた時間に対してプライドを持っているだけ。そして、こうも続けてくれました。「でも、上手いボーカルが入ると、その瞬間に、空気がガラッと変わる」。

 

ボーカルが一歩前に出れば、楽器隊の見方も変わっていく。“見られ方”は、自分でも少しずつ変えていけるものなのかもしれません。


歌は、その人にしか出せない“看板”になる

 

今回のインタビューを通して、強く感じたことがあります。それは、楽器隊の方々が、“歌える人”を、想像以上に尊敬しているということでした。上手い・下手だけではなく、次のようなものが、楽器隊にとっては、何にも代えがたい魅力なのだそうです。

  • その人の声の質感
  • 言葉の届け方
  • ステージでの存在感
  • 歌うことを楽しんでいる空気

 

歌は、バンドの“看板”であり、“あなたにしか出せない楽器”でもあります。そんなふうに思って歌ってみると、ちょっと胸を張ってマイクの前に立てるようになるのかもしれません。

 

「自分の声なんて、特別なものじゃない」。そう感じてしまう日もあるかもしれません。ですが、楽器隊の方たちは、その声を、本気で羨ましく思ってくれている。そのことを、ぜひ、心の片隅に置いておいていただけたらと思います。

✅ 自分の声を“看板”にするヒント

  • 音程やリズムは後から育つ。まず自分の声を好きになる
  • 声の質感は、あなただけの“替えのきかない楽器”
  • 一歩前に出れば、バンドの空気は変わる
  • 歌を楽しむ空気そのものが、何にも代えがたい魅力になる

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タグ

#ボーカルの価値 #バンドボーカル #自分の声 #バンドアンサンブル #プロインタビュー #モア東京ボーカル教室

この記事を書いた人

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

講師

モアサポートバンドメンバー〜MOAが誇る講師とプロミュージシャンがタッグを組み、ポップス曲解説を制作〜

【経歴】
専門学校横浜ミュージックスクール出身を中心に結成された、キーボード・ドラム・ギター・ベースによる現役プロのサポートバンド。メンバーはそれぞれ、バンドメンバーとしてのメジャーデビューや、嵐をはじめとする多彩なアーティストのライブ・レコーディング参加、Mr.Children主催「ap bank fes」出場、各種オーディションでの最優秀賞獲得など、確かな実績を持つ。フジロック、Japan JAM、ap bank fes、THE FIRST TAKEなど国内有数のフェス・番組への出演をはじめ、数多くのアーティストのライブサポートやレコーディングを手がける。豊富な現場経験を活かし、ポップス曲を演奏・歌唱の両面から実践的に解説している。

 

【主なサポート・出演歴】
嵐/TOOBOE/杏沙子/コバソロ/上野優華/富田麻帆/ザ・コインロッカーズ/ダウト/櫻井有紀(Raphael)/生熊耕治(cune)/WHY@DOLL/ミライスカート ほか多数 フジロック/Japan JAM/ap bank fes/THE FIRST TAKE 出演(敬称略)

 

【ディレクター】
工藤講師

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