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【ミュージカル】メモリーの歌い方・音取り動画|キャッツ|モア東京ボーカル教室

「メモリー」を歌っても、なぜか上手く聞こえない・・・

曲の背景や役の感情を理解し、きちんとメリハリを持って、歌唱していますか? 以下、歌唱ポイントを参考に練習してみましょう!

 

曲名:メモリー / Memory
演目:キャッツ / CATS
作曲:アンドリュー・ロイド・ウェーバー
難易度:S

🎭 このページでわかること

ミュージカル『キャッツ』の名曲「メモリー(Memory)」の歌い方を、元劇団四季・東宝出演のプロ俳優が解説します。グリザベラが過去の美しい記憶と再生への切実な願いを歌い上げる難易度Sの超大作バラードで、チェスト主体・ミックスボイス・ベルト・ダイナミクスコントロールのテクニックを、モア東京ボーカル教室オリジナル音取り動画とともにお伝えします。


演目『キャッツ』について

 

T・S・エリオットの詩集『キャッツ——ポッサムおじさんの実用猫百科』を原作にしたミュージカルです。作曲はアンドリュー・ロイド・ウェーバーが手がけ、1981年にロンドンのウェストエンドで初演されました。日本では劇団四季により上演されており、ブロードウェイで18年間のロングランを記録した、ミュージカル史上最も成功した作品の1つです。

ジェリクルキャッツと呼ばれる猫たちが一年に一度集まり、「天上に旅立つ猫」を選ぶ「ジェリクル舞踏会」の一夜を描いた物語です。個性豊かな猫たちがそれぞれの物語を歌い踊る構成で、「メモリー」はその中でも最も有名な楽曲として世界中で愛されています。


『メモリー』はどんな曲?

 

かつては美しく輝いていたが、今は孤独に生きるグリザベラによって歌われるソロナンバーです。「月の光の中で、過去の美しい日々を思い出す。私は何と幸せだったことか」という記憶への切なさと、「夜明けが来れば、また新しい日が始まる。私に新たな生を与えてほしい」という再生への願いを歌い上げます。静かな孤独から始まり、感情が爆発するクライマックスへと向かうこの曲は、ミュージカル史に残る最も有名なバラードの1つです。


『メモリー』歌唱のポイントとテクニック

 

この曲は技術的な難易度が最高レベルのSランクです。静かな語りかけから始まり、感情とともに音域とダイナミクスが大きく広がっていくため、発声の土台がしっかり整っていないと声を痛めるリスクがあります。まず正しい発声技術を身につけたうえで、段階的に練習を重ねることが大切です。

🎤 歌唱のキーポイント4つ

チェスト主体のミックスで前半の深みを表現する:前半の静かな語りかけ部分はチェストボイスを主体に、ミックスボイスで音域をなめらかにカバーします。胸の響きを感じながら、深みのある声でグリザベラの孤独と記憶への切なさを表現しましょう。チェストの豊かな響きが、この曲の感情的な深さを支えます。

ベルティングでクライマックスの感情を爆発させる:「Touch me!」「It’s so easy to leave me」などのクライマックスでは力強いベルティングで感情を爆発させます。喉に力を入れて張り上げるのではなく、身体全体を使って声を前に押し出すイメージで。クライマックスの前に声を使いすぎないよう、前半のダイナミクスの管理が重要です。

ダイナミクスで記憶と再生のドラマを描く:静かな記憶の語りかけから、再生への切実な願いが爆発するクライマックスまで、ダイナミクスの変化がこの曲全体のドラマを作ります。最初から声を張り上げず、感情とボリュームを段階的に積み上げることで、クライマックスの感動が最大化されます。

グリザベラの孤独と再生への願いを体現する:この曲はグリザベラの「かつての美しい自分への記憶」と「もう一度輝きたいという切実な願い」の両方を表現することが核心です。孤独の中の静かな悲しさと、再生を求める強い意志を、声の表情と感情で丁寧に描きましょう。

この曲はグリザベラというキャラクターへの深い理解と、記憶・孤独・再生というテーマへの共感が表現の土台になります。まず歌詞をしっかり読み込み、グリザベラがこの曲で何を語り、何を願っているのかを自分なりに解釈したうえで歌いましょう。難易度Sのこの曲は、あらゆる発声技術が最高レベルで要求されますが、グリザベラの感情に深く共感することで、この曲の本当の力が発揮されます。


音取り動画でメロディーを確認

モア東京ボーカル教室オリジナル音取り動画はこちらです。


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タグ

#キャッツ #メモリー #ベルティング #ミックスボイス #ミュージカル歌い方 #アンドリュー・ロイド・ウェーバー

この記事を書いた人

港 幸樹

講師

港 幸樹(みなと こうき)

【経歴】
北海道教育大学(指揮・ソルフェージュ専攻)卒業
2000~2004年の5年間 劇団四季/2006年よりM&Sカンパニー/2013年よりスーパーエキセントリックシアター映画放送部に所属
【出演経験】
ミュージカル:「オペラ座の怪人」「ライオンキング」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「ルドルフ~ザ・ラスト・キス」「マイフェアレディ」「モーツァルト!」「オリバー!」「エリザベート」「ローマの休日」「ラブ・ネバー・ダイ」「レベッカ」他

 

現役ミュージカル俳優でもあり、第一線で活躍する俳優への歌唱指導や舞台でのボーカルコーチを行っている。深い音楽の知識をベースに、ミュージカル曲解説を行っていただきました。

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