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メガミュージカルとは?1980年代ロンドンで起きた舞台革命|メガミュージカル①|モア東京ボーカル教室

『キャッツ』『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』『ミス・サイゴン』。ミュージカルに詳しくなくても、一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

これらは、1980年代を中心に世界的な人気を獲得した「メガミュージカル」と呼ばれる作品群です。では、いったい何が「メガ」なのでしょう。

このページでわかること

1970年代に始まったミュージカルの変化

劇場の外で起きていた時代の変化

プロデューサーキャメロン・マッキントッシュの役割

作品が「ブランド」になるということ

メガミュージカルシリーズ(全3回)

第1回 メガミュージカルはなぜ生まれたのか?(この記事)

第2回 ロイド=ウェバーと、ブーブリル&シェーンベルク

第3回 ワイルドホーン、そして「メガ」が残したもの

巨大な舞台装置でしょうか。大人数の出演者でしょうか。それとも莫大な制作費でしょうか。もちろん、それらも特徴の一つです。しかし、メガミュージカルの「メガ」が意味するものは、単なる舞台の大きさだけではありません。そこには、ミュージカルという芸術そのものの変化と、それを世界へ届ける新しい仕組みの誕生がありました。


ミュージカルが変わり始めた1970年代

 

20世紀半ばのブロードウェイでは、『オクラホマ!』『王様と私』『マイ・フェア・レディ』『サウンド・オブ・ミュージック』など、現在も上演される名作が次々と誕生しました。この時代に確立されたのが、脚本・音楽・ダンスが一つの物語を作るために結びつくというスタイルです。

 

ところが1960年代後半から70年代にかけて、その形に新しい動きが現れます。

70年代に現れた2つの新しい流れ

ロックの導入:『ヘアー』『ジーザス・クライスト=スーパースター』など。特に後者では、台詞と歌を明確に分けるのではなく、音楽がほぼ途切れることなく物語を運んでいきます。

コンセプト・ミュージカル:『カンパニー』『フォリーズ』『コーラスライン』など。一つのストーリーを追うだけでなく、「結婚とは何か」「人生とは何か」といったテーマそのものが作品を構成するようになります。

つまり1970年代にはすでに、ミュージカルは「これまでとは違う方法で物語を見せられないか」と、新しい表現を探し始めていたのです。


劇場の外でも起きていた変化

 

同じ頃、映画やロックコンサートの世界も大きく変化していました。

 

巨大な会場、大音量のスピーカー、強烈な照明。音楽は「聴く」だけではなく、身体全体で体験するものへと変わっていきます。映画でも、大きなスクリーン、特殊効果、迫力ある音響などによって、観客を作品世界へ包み込むような表現が発達しました。

 

そうした時代の空気は、当然ミュージカルにも影響を与えます。音楽、照明、音響、舞台美術、衣裳、振付。それらすべてを組み合わせ、劇場全体を使って観客を別世界へ連れていく。後のメガミュージカルにつながる発想が、ここから育っていきました。


そして舞台はロンドンへ

 

その流れが大きく花開いたのが、1980年代のロンドンです。

1980年代に誕生した作品群

1981年『キャッツ』

1985年『レ・ミゼラブル』ロンドン版

1986年『オペラ座の怪人』

1989年『ミス・サイゴン』

そして、この時代を語るうえで欠かせないのが、プロデューサーキャメロン・マッキントッシュの存在です。

 

大規模な作品には当然、大きな制作費がかかります。それを成立させるために重要になったのが、人気作品を何年にもわたって上演する「ロングラン」と、成功した作品を世界各地へ展開していく仕組みでした。マッキントッシュは上記の作品を手がけ、ロンドンで成功した作品をニューヨークへ、さらに世界各地へと広げていきます。


「作品」が世界的なブランドになる

 

さらに画期的だったのが、舞台美術、衣裳、照明、演出、振付など、作品を構成する重要な要素を一つのパッケージとして管理するという考え方です。

 

出演者や言葉が変わっても、作品の基本的な世界観は大きく変えない。その結果、ロンドンでもニューヨークでも東京でも、「同じ作品を観た」という舞台体験を共有できるようになりました。

作品名から思い浮かぶイメージ

『キャッツ』と聞けば、あの独特な猫たちの世界

『オペラ座の怪人』なら、白い仮面やシャンデリア

『レ・ミゼラブル』なら、あのロゴやバリケード

作品そのものが、世界共通のイメージを持つ「ブランド」へと成長していったのです。


まとめ|「メガ」が意味するもの

 

メガミュージカルの「メガ」とは、舞台装置の大きさだけではありません。

 

舞台の規模、観客が体験する世界の大きさ、そして作品が世界へ広がっていく規模。そのすべてが、それまでのミュージカルを大きく超えていった。それこそが、メガミュージカルという新しい時代の始まりだったのです。

 

次回(第2回)は、そのメガミュージカルを支えた音楽について、二人の巨匠を軸に見ていきます。


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モア東京ボーカル教室は、元劇団四季・東宝出演のプロのミュージカル俳優が指導する、ミュージカルに強いボーカルスクールです。『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』など、メガミュージカルの名曲も、作品背景の理解から発声・表現まで、マンツーマンで指導します。浦安・津田沼・葛西・錦糸町の4校とオンラインで、東京・千葉エリアから通えます。

タグ

#メガミュージカル #ミュージカルの歴史 #キャメロンマッキントッシュ #キャッツ #レミゼラブル #ミュージカルレッスン #モア東京ボーカル教室

この記事を書いた人

モアミュージカル講師陣~MOAが誇るミュージカル俳優たちがタッグを組み、ミュージカル曲解説を制作~

講師

モアミュージカル講師陣~MOAが誇るミュージカル俳優たちがタッグを組み、ミュージカル曲解説を制作~

【経歴】
元劇団四季やミュージカル俳優などミュージカルに精通したメンバーで構成。共通していることは、全員「レ・ミゼラブル」出演経験があること。
これまでの舞台経験を活かし、商業ミュージカルを含めた歌唱指導を行っている。
【出演経験】
「レ・ミゼラブル」「Miss Saigon」「デスノート」「ピーターパン」「Into The Woods」「太平洋序曲」「ライオンキング」他多数

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