ロイド=ウェバーとブーブリル&シェーンベルク|メガミュージカル②|モア東京ボーカル教室
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メガミュージカルというと、巨大な舞台装置や華やかな演出に目を奪われがちです。しかし、その装置をすべて取り払ったとしても、なお残る大きな魅力があります。それが「音楽」です。
『キャッツ』や『オペラ座の怪人』と聞けば、その舞台と一緒に音楽を思い浮かべる人も多いでしょう。メガミュージカルでは、音楽は単に「歌の場面」を作るためだけに存在しているのではありません。音楽そのものが作品世界を作り、登場人物の感情を描き、時には物語そのものを前へ進めていきます。
このページでわかること
ロイド=ウェバーの「忘れられない旋律」
ブーブリル&シェーンベルクの「ドラマを止めない音楽」
「One Day More」に見る音楽の構造
一度聴いたら忘れられない「旋律」|ロイド=ウェバー
1948年ロンドン生まれのアンドリュー・ロイド=ウェバーは、作詞家ティム・ライスとの出会いから、『ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート』『ジーザス・クライスト=スーパースター』『エビータ』などを発表。そして1981年の『キャッツ』、さらに『オペラ座の怪人』などによって、メガミュージカルの時代を象徴する作曲家となりました。
ロイド=ウェバーの音楽の特徴
ジャンルの融合:クラシックを土台としながら、ロック、ポップス、教会音楽、オペラ、映画音楽など、さまざまなジャンルを融合。
大きな弧を描く旋律:長い息の流れを感じさせる旋律によって、登場人物の感情をドラマチックに描いていきます。
代表曲:「Memory」「Don’t Cry for Me Argentina」「The Music of the Night」など。
彼の音楽を一言で表すなら、「一度聴いたら忘れられない旋律」でしょう。歌が単なる劇中歌を超えて、作品そのものの「顔」になっているのです。
音楽そのものがドラマを動かす|ブーブリル&シェーンベルク
一方、まったく違う方向からメガミュージカルの音楽を発展させたのが、作曲家クロード=ミシェル・シェーンベルクと、作詞家アラン・ブーブリルのコンビです。
二人の代表作といえば、やはり『レ・ミゼラブル』でしょう。1980年にフランス語版がパリで初演され、その可能性に注目したキャメロン・マッキントッシュによって英語版が制作されます。1985年にロンドンで開幕すると大きな成功を収め、世界へと広がっていきました。
「ドラマを止めない音楽」
『レ・ミゼラブル』では、台詞と歌の境界がほとんどありません。会話がそのまま音楽へとつながり、音楽によって物語が進んでいきます。
さらに、革命、戦争、貧困、愛、希望といった大きなテーマを、オーケストラと合唱によって描き出していきます。
そこでは、歌は物語の途中に挿入されるものではありません。歌そのものが物語なのです。
「One Day More」に見る、音楽の面白さ
その特徴がよく分かるのが「One Day More」です。
ジャン・バルジャン、コゼット、マリウス、エポニーヌ、ジャベール、革命を目指す学生たち。それぞれ異なる未来へ向かう人々の旋律が、曲の後半で次々と重なっていきます。
単に大勢で歌って壮大にしているのではありません。異なる人物の人生を、音楽によって同時に存在させている。それが、この音楽の面白さなのです。
まとめ|二つのアプローチ
ロイド=ウェバーが「旋律」によって観客の心をつかんだとすれば、ブーブリル&シェーンベルクは「音楽によってドラマを動かす」ことで観客を物語の中へ引き込んでいきました。
同じメガミュージカルでありながら、その音楽の作り方はまったく違います。そして、この「何を音楽の中心に置くのか」という違いこそ、メガミュージカルを聴く大きな楽しみの一つなのです。
次回(第3回・最終回)は、もう一人の作曲家フランク・ワイルドホーンと、メガミュージカルが残したものについて考えます。
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この記事に登場した作品の楽曲解説
メガミュージカルを歌ってみませんか|モア東京ボーカル教室
モア東京ボーカル教室は、元劇団四季・東宝出演のプロのミュージカル俳優が指導する、ミュージカルに強いボーカルスクールです。ロイド=ウェバー、ブーブリル&シェーンベルクの名曲も、作品背景の理解から発声・表現まで、マンツーマンで指導します。浦安・津田沼・葛西・錦糸町の4校とオンラインで、東京・千葉エリアから通えます。







